【フェンシング】世界選手権V2女王の江村美咲「想像つかない…ワクワク」セーヌ川開会式で旗手

0

2024年07月03日 04:46  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

笑顔で記者の質問に答える江村(撮影・河田真司)

フェンシングのパリ五輪日本代表が2日、都内で行われた壮行会に出席し、記者会見を開いた。日本選手団全体の旗手を務める女子サーブルの世界選手権2連覇剣士、江村美咲(25=立飛ホールディングス)は、セーヌ川で行われる開会式へ「想像もつかない…ワクワク」。2度目の祭典で日本の女子初、個人初、種目初の金メダルを目指す。日本は全6種目のうち初めて4種目で団体出場枠を獲得。海外五輪で最多となる18選手は、この日初めて一堂に会した。


   ◇   ◇   ◇


江村さん、江村選手、同じく江村さん−。全18選手の会見は、やはりV2女王に質問が集中した。前日1日に発表された旗手について「最初は、驚きの気持ちと、自分でいいのか、もっとふさわしい人がいるんじゃないか、と思ったけど、せっかくだし、自分にもフェンシング界にも、いい機会。ふさわしい行動を心がけたい」と“顔”を自負した。フランスはフェンシング発祥国の1つで、同国内でも既に知られた存在だ。


近代五輪128年の歴史で初めて、競技場外で行われる開会式。セーヌ川の船上パレードで日本国旗を預かる。「東京五輪は開会式に出なかったので、どんな世界が広がっているのかワクワク。旗手として、普段と違って川で…船に…どんな風に乗るのか想像ついてないんですけど、楽しみたい」と大役を思い描いた。


昨秋の杭州アジア大会も旗手を任され「すごくいい経験。特殊というか(演出が)最先端すぎて、お客さんが見えなくて表情が硬くなっちゃったので、次は笑顔で!」とも意気込んだ。


22、23年の世界選手権を連覇。男女を通じて日本勢初の快挙も満足できない。五輪で個人初、女子初、種目初の金メダルをつかむまで。「自分らしく正々堂々と最後まで戦い抜く。結果は後から付いてくると信じたい」。名前通り、花の都で美しく咲く。【木下淳】


○…男子フルーレは、史上最強チームが頂点をうかがう。団体戦の世界ランキングは堂々の1位。昨年は、太田雄貴らレジェンドも届かなかった世界選手権優勝を果たした。6月のアジア選手権も個人戦で松山、飯村、敷根が表彰台を独占しており、主将の松山恭助は「個人もチームも、いい状態。美しく勝つとかいらなくて、初めてフェンシングを見る人を、勝つ強さで引きつけたい」。東京五輪の4位から一気の金メダルを狙う。

    ニュース設定