東京オリンピック(五輪)・パラリンピックを巡る汚職事件で受託収賄罪に問われた大会組織委員会の元理事、高橋治之被告(80)の公判が2日、東京地裁で開かれ、日本サッカー協会の前会長だった田嶋幸三氏(66)が弁護側の証人として出廷した。
田嶋氏も組織委の理事だったが、特別措置法により理事が「みなし公務員」と規定されていたことを「知らなかった」と証言した。
高橋元理事は理事が「みなし公務員」だったことは知らなかったと主張しており、争点の1つとなっている。同じ立場だった田嶋氏も「残念ながら高橋さんが逮捕されて『みなし公務員』という言葉を初めて知った」と述べた。理事就任後に組織委からの説明はなかったとし、配られた「みなし公務員」について案内するリーフレットも「大量の資料があり、あったかもしれないが開いたことはなかった」と証言した。
田嶋氏はJFAの専務理事だった09年、サッカーの02年W杯日韓大会や欧州と南米のクラブ王者が激突するトヨタ杯を招致した功績を評価し、高橋元理事に感謝状を贈呈した。日本においてまだサッカーがまだ下火だった頃から、競技を盛り上げた高橋元理事と競技団体の幹部という間柄だった。弁護人から依頼を受け、今回の出廷を決めた。
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