ゴミ箱内に新生児１２時間放置か＝殺人未遂容疑で２２歳母逮捕―警視庁

　東京都練馬区のアパートのゴミ箱に生後間もない男児が置き去りにされた事件で、警視庁捜査１課は３日、殺人未遂容疑で、母親の住所、職業不詳北川望歩容疑者（２２）を逮捕した。「殺意はなかった」と容疑を一部否認している。

　男児はゴミ箱内に１２時間ほど放置されていたとみられ、貧血状態で病院に搬送されたが、その後の経過は良好という。

　逮捕容疑は６月２０日早朝、練馬区羽沢のマンション一室で出産した男児を、隣のアパート敷地にあるゴミ箱内に遺棄し、殺害しようとした疑い。

　同課によると、ゴミ箱は深さ約６０センチで、プラスチック製。男児はへその緒が付いたまま、全裸でタオルと共にポリ袋に入れられていた。ゴミ箱にはふたがかぶせられており、泣き声に気づいたアパート住人が同日午後６時半ごろに通報した。

　北川容疑者は妊娠３９週前後で出産し、直後に男児をゴミ箱に置いたとみられる。「マンションの風呂場で産んだ」「ばれたくないと思い、捨てた」などと供述している。