【レスリング】文田健一郎、待望の愛車で金メダルドライブだ「きつい中でも見れば頑張ろうって」

待望の愛車で金メダルドライブだ！　3日、合宿地の群馬・草津での練習を終えたパリ五輪レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級の文田健一郎（28＝ミキハウス）が、駐車場でサムズアップでポーズを決めていた。背後には先月30日に納車されたばかりの黄色い車。受注生産の光岡自動車バディで、2年待ったという。「五輪前にきてくれて、テンション上がりますね！」と声は弾む。

高地での激しい練習の最中にも、駐車場へ視線を送った。「きつい中でも、見れば頑張ろうって思えました」と早速の効果？　あり。開幕までに長距離ドライブできる時間はないため、「海に行きたい。良い気持ちで行けるかどうかがかかってますね」と、金メダリストになってからの家族旅行を思い描いた。同時に、頂点に立てば報奨金も増える。500万円以上する愛車の支払いにも大きな一助となりそうだ。

母校日体大伝統の草津合宿は、大舞台の前に訪れてきた場所。その過酷さから現地入りの前日には吐き気を催すほどだったが、「自分が求めた結果を出せてる試合の前には来ている」と勝利の道筋にしてきた。銀メダルに終わった東京五輪前は、コロナ禍で訪問できなかった。2度目の五輪へ、今度は愛車に乗って“Vロード”を進む。【阿部健吾】

○…パリ五輪代表でともに群馬・育英大出身の女子2選手も合宿に参加する。57キロ級の桜井は文田とスパーリングも行い「ついていくのに必死ですが、すごく自信になる」と充実の表情。62キロ級の元木は4月のアジア選手権決勝で敗れた後に迷う時期もあったと明かし、「今は病み期を抜けられた。攻撃的なレスリングをする」と誓いを立てた。