ANA、グラハンや整備士の酷暑対策に送風ファン付きベスト

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2024年07月04日 14:00  TRAICY

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炎天下の空港で働くグランドハンドリングスタッフや整備士の酷暑対策として、ANAグループは、冷却ファン付きベストの導入を6月24日から開始した。

ミドリ安全が製造する既成のファン付き作業着をベースに、従来のベストと同様に、整備士とヘッドセットオペレーター用のオレンジ色、グランドハンドリングスタッフ責任者用のオレンジ色と黄色のツートンカラー、通常のグランドハンドリングスタッフ用の黄色の3種類のカラーを用意した。胸部にIDカードを視認するための窓を付けるなど、空港作業用にデザインされている。

[caption id="attachment_304789" align="alignnone" width="900"] ▲(左から)通常のグランドハンドリングスタッフ用ベスト、グランドハンドリングスタッフ責任者用ベスト、整備士とヘッドセットオペレーター用ベスト[/caption]

ファンの風量は弱・中・強の3段階で調整が可能で、1秒あたりの送風量は弱が約38リットル、中が約45リットル、強が約63リットル。一度の充電でそれぞれ約15.5時間、約10時間、約5時間使用できる。ANAによると、グランドハンドリングスタッフや整備士の作業時間は1便あたり約1〜2時間のため、通常であれば作業中は常にファンを稼働させられるという。

[caption id="attachment_304790" align="alignnone" width="900"] ▲ファン付きベストを着て作業したANAラインメンテナンステクニクスの整備士 小川隼平さん[/caption]

関東甲信で最高気温が35度以上となる猛暑日が予想された4日、羽田空港でファン付きベストを着用して作業した整備士の小川隼平さんは、「密閉度が高く、ファンの効果が発揮されている。ポリエステル系の素材なのでつなぎにも張り付かない」と快適性を実感した様子。「暑い機内では強、空調の効いた屋内では弱にするなど、涼しさを調整できるのがいい」とファンの風量を変えられる点も評価のポイントだという。

ANAグループは今後、国内の50空港で働くスタッフのうち、機側で作業をするグランドハンドリングスタッフ7,000名と、整備士3,600名を対象に順次導入を進めていくとしている。

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