【陸上】“新・リレー侍”でパリ五輪へ!初五輪組&ベテラン融合…桐生祥秀はチームの支柱

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2024年07月05日 05:01  日刊スポーツ

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東京五輪の男子短距離公開練習でバトンを手に持つ桐生祥秀(2021年7月9日)

“新・リレー侍”の陣容が固まった。


日本陸連は4日、すでにパリ五輪代表に内定していた24人に加え、新たに27人の代表選手を発表。メダルの期待がかかる男子400メートルリレーメンバーには、初の五輪となる柳田大輝(20=東洋大)と3大会連続代表の桐生祥秀(28=日本生命)が選ばれた。


ここまでの実績から、本番での基本布陣は第1走者から坂井隆一郎→柳田→上山紘輝→サニブラウン・ハキームが有力。ここに16年リオ五輪同種目で銀メダルを獲得するなど、経験豊富な桐生が精神的支柱として加わる。厚みのあるメンバーでパリに挑む。


   ◇   ◇   ◇


男子400メートルリレーは初五輪組と実績十分のベテランが力を合わせ、史上初の金メダルに挑む。出走が有力な4人のうち、サニブラウン以外は初の五輪代表。フレッシュさが際立つ陣容となるが、1人1人が特長を生かし、金メダルを目指してバトンをつないでいく。


スタートが重要となる1走は、坂井の起用が濃厚。100メートルで2連覇を飾った6月末の日本選手権でも、序盤のロケットスタートから逃げ切った。各国のエースが集う2走は、20歳の柳田に期待がかかる。バトンの受け渡しゾーンが2度あるため、走る距離も長くなる走順ではあるが、昨夏の世界選手権や今年5月の世界リレーで経験済み。今季は追い風参考記録ながら9秒97もマークしている。


3走が有力の上山は、昨秋の杭州アジア大会200メートル王者で、スムーズなコーナリングが武器。最終4走は、9秒台5度マークのサニブラウンが控える。


サニブラウンが100メートルで決勝に進んだ場合は、レース数による疲労蓄積の懸念もあり、リレーの予選では日本選手権100メートル2位の東田旺洋の起用も想定される。


そのチームの支柱となるのが桐生。昨年の杭州アジア大会で上山らと初めてバトンをつないだ時には、選手村でも常に後輩たちとコミュニケーションを図っていた。経験豊富な28歳は緊急時のバックアップとしても適任で、チームに安心感をもたらす。


東京五輪では1走から2走へバトンがつながらず、無念の途中棄権となった。あれから3年。若手とベテランによる“新・リレー侍”が、その雪辱を果たしてみせる。【藤塚大輔】

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