「公園で花火がしたい」小学生や住民が要望→区がルール緩和、公園でのボール使用制限の緩和も試行 杉並区

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2024年07月05日 07:40  まいどなニュース

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杉並区が公園での花火の使用に関するルールを一部改正※写真はイメージです(裕使 大嶽/stock.adobe.com)

公園での花火の使用などについて、東京都杉並区は7月から試行ルールの導入を始めた。これまでは申請した団体以外は花火ができなかったが、家族単位など少人数であれば申請がなくても使用できるようにした。区民から意見を募ったほか、子ども向けのアンケートも実施して検討したという。この他にも、ボール遊びに関するルールを緩和したり、分煙施設がない公園を全面禁煙にしたりした。

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区は今年1月、ホームページなどで公園の利用に関するアンケートを実施。幅広い年代の約290人から意見が集まった。これらの意見を検討のベースにしつつ、児童館にアンケートを配布して小学生ら約670人からも回答を得た。

区みどり公園課の担当者は「子どもが遊べる場所は都市部では限られている。子どもの意見も聞き、大人の意見と大きな相違がないか確認するためにアンケートを実施した」とする。「子どもの居場所」という視点にも重きを置き、導入されたルールは計5点。

まず花火の使用については、これまでは申請した団体などに限られていた。ただ「今日ちょっと家族で花火をやろうよ、といったことが難しくハードルが高くなっていた」(同課担当者)。条件の緩和を求める声が目立った。

新ルールでは夏季の夜間(7月20日〜8月31日の午後6〜8時)に、家族単位など少人数であれば申請不要で手持ち花火で遊ぶことができるようにした。少人数の目安は「大人を含む5人程度」で、区内39公園が対象。対象の公園はできるだけエリアの偏りがないよう選定したという。対象時間内には区による見回りを強化し、マナー遵守を促す。

ボールの使用ルールも緩和

ボール使用の基本ルールについても「不可」から「条件付き可」に変更した。小学校低学年までの柔らかいボールの使用(※従来は幼児まで)▷広場で一人で行うボールを使った練習▷安全確保が可能で、大きな音がせず、長時間占有しないスポーツ玩具の使用ーが可能となった。

また、これまでは1カ所の公園を除いて喫煙は可能とされていたが、分煙施設以外では全面不可とした。あわせて、全公園で禁止だった自転車での乗り入れを、保護者が付き添う「乗るための練習」であれば可能に。犬の連れ込みに関しては実情に合わせた形に一部変更した。

岸本聡子区長は自身のXで「昨年の夏、小学生のお子さんにやりたいときに公園で花火ができないと聞き、検討を重ねました」「必ず大人が付き添って、楽しんでくださいね」と発信した。区担当者は「公園周辺にお住まいの方に十分配慮して利用してほしい」と呼びかける。

ルールの試行期間は来年3月まで。その後については再度のアンケート結果をもとに検討する。詳細は杉並区ホームページで確認できる。

(まいどなニュース・小森 有喜)

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  • コンクリートジャングルばかり造るからそうなる! 昔はよかった… 子供が外で 遊ぶのは元気な証拠や!
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