若者を中心にブームのお酒“JJ”とは?

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2024年07月05日 10:01  オズモール

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◆【おしごとストーリー】ファンの声を大切に。近年ブーム中!サントリー「ジャスミン焼酎〈茉莉花(まつりか)〉」を応援する人

隠れたロングセラーや、実は社員に人気…。“中の人”だからこそ知る、名品たちの秘密や魅力を編集部がインタビューしていく「おしごとストーリー」。今回は、サントリー「ジャスミン焼酎〈茉莉花(まつりか)〉」や、“JJ”こと「茉莉花(まつりか)〈ジャスミン茶割・JJ(ジェージェー)〉缶」の開発担当の永尾真紀さん。若い世代を中心に巻き起こっているJJブームの裏側や、おすすめのペアリングやアレンジまで伺いました。



永尾真紀さん サントリー株式会社スピリッツ本部LS1部所属。開発から携わった「こだわり酒場のレモンサワーの素」は爆発的大ヒット。産休・育休を経て「ジャスミン焼酎〈茉莉花〉」ブランド担当に就任
若い世代を中心に、じわじわ広がった“JJ”ブーム
発売から20周年を迎えるロングセラー商品ながら、2022年までは、マーケティング活動に注力しているわけではなかったという「ジャスミン焼酎〈茉莉花〉」(以下〈茉莉花〉)。

「売り上げが急に伸び始めたのは2019年頃です。改めてリサーチしたところ、飲食店で考案された〈茉莉花〉をジャスミン茶で割る飲み方が“JJ(ジェージェー)”の愛称で親しまれ、関西や沖縄を中心に口コミでじわじわと広がったようです。JJは10年ほど前から存在したという説もあり、ご自宅でJJを楽しむ方が増えたことがブームにつながったと考えられます」

そこで永尾さんをはじめチームメンバーは、“JJ”をほかの地域の人にも楽しんでもらうべく「サポーター」になることを決意。2024年4月に発売(2024年3月にはコンビニエンスストアで先行発売)された「JJ缶」は「もっと手軽に “JJ”を楽しみたい」というファンの声から生まれた、〈茉莉花〉をジャスミン茶で割った商品で、〈茉莉花〉よりも“JJ”の文字が目立つようにデザイン。飲食店で親しまれてきたJJの味わいを再現しているそう。

「人気の背景には、香りのよさや甘くないことに加えて、炭酸ではないためお腹にたまりにくく、ゆっくり飲んでも味が変わらないなど、いくつかポイントがありました。“JJ缶”は〈茉莉花〉をジャスミン茶で割るだけだから簡単そうに思われがちですが、実は1年以上の時間をかけて開発しました。なかでも茶葉の配合や抽出にはこだわりがあって、香り・旨みやコク・爽やかさと異なる特徴を持つ3種類のジャスミン茶の茶葉を独自でブレンドしているんですよ」



“JJ”の他にも楽しみ方がいろいろと紹介される販促ツール
“ボツ”になったお酒を見るたびに、気持ちが引き締まる
お酒が大好きで、お酒の商品開発やマーケティングを志望してサントリーに入社したという永尾さん。これまでには失敗や悔しい思いをしたことも…。「初めてゼロから開発したお酒は、デザインも中味も完成したものの、残念ながら商品化することはできませんでした。今でもこの商品は“お守り”のような存在で、見るたびにこの時の気持ちを思い出し、初心に立ち返ります」

さまざまな経験を経て、「(企画書や資料は)70点の段階でもいいから早く出す」というマイルールを掲げているそう。
「担当ブランドへのこだわりが強くなればなるほど、ひとりよがりになりがちです。完成度が低い状態で上司や周囲に意見をもらい、“鍛錬”されることで、最終的にみんなでよいものにしていくことを心がけています」

お酒が好きだからこそ、飲む人に寄り添ったお酒を作りたい――そんな思いを込めて開発した「JJ缶」がヒットし、街で実際に手にする人を見かけたときは「本当に嬉しいですね。思わず声をかけたくなりましたが、グッと我慢します(笑)」と微笑む。



上/中華料理とのペアリングがおすすめ 下/お手軽にできる「アジアンデザート風“JJ”」

そのままロックで、ソーダや烏龍茶で割ってとアレンジ自在
爽やかな香りとすっきりした味わいで、どんな料理とも相性がいいのが〈茉莉花〉の魅力。特に餃子や麻婆豆腐など中華料理との相性は抜群! 割り方のアレンジも自在で、「ジャスミン茶で割る“JJ”以外にも、ソーダ“JS”や烏龍茶“JO”、緑茶“JR”などで割るのもおすすめです。私は食事と合わせる時にスッキリとさわやかな味わいの“JS”、子どもを寝かしつけて自分の時間を過ごす時には、香りが豊かでリラックスできる“JJ”と気分に合わせて飲み方を変えています」と永尾さん。

また、グラスに氷と冷凍マンゴーを入れ、「JJ缶」を注いで作る「アジアンデザート風“JJ”」もおすすめ。「タブを開けてそのまま飲めるのが“JJ缶”のよさでもありますが、グラスに注ぐといっそうジャスミン茶の華やかな香りが楽しめますよ」

そんな永尾さんが思い描く夢は、“JJ”が地域や世代を超えて定着し、海外から日本へ来た人にも愛されるお酒になること。「“JJ”のコンセプトは“日々の自分時間に、軽やかに寄り添うお酒”。忙しい日常を過ごす中で、リラックスタイムのお供として楽しんでいただけたら嬉しいです」


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