【バドミントン】加盟団体へAED講習会や大会での常備検討を通知 中国ジュニア選手急死受け

0

2024年07月05日 17:18  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

日本バドミントン協会村井満会長(2024年4月22日撮影)

日本のバドミントン協会は5日、6月末のアジアジュニア選手権で中国の17歳の選手が試合中に心不全を発症して病院で死亡が確認される事案が発生したことを受け、村井満会長が再発防止に関する事項を加盟団体へ通知した。


「大会運営上の確認事項」として、「会場内のAED設置場所及び充電状態など使用可能である事を確認する」「大会関係者はAEDに関する基本的な知識を習得しておく」「会場内のAED設置場所を関係者、来場者に把握できるよう貼り紙等で周知する」「可能であれば大会本部(ドクター席)に会場内AEDを持ち込んでおく」「必ず大会ドクターまたナースを(可能な限り複数名)配置する」「消防署や救急対応可能な病院へ事前に連絡しておく」の6点を通達。さらに「今後本会として実施を検討していくこと」として、「大会関係者がAEDを用いた救急処置を理解するための講習会の実施」「大会本部にAEDを常備する」の2点を挙げた。


また「競技進行上の確認事項」として、「選手の体調異変に気づいた審判や監督・コーチが直ちにプレーを中断し、選手の意識消失について速やかな確認・把握が行えるように、プレー中であっても、医師の到着を待つのではなく、人命を第一に行動することを今後行うようにすること」「仮に意識の確認等を行った後、状態が回復しプレーの再開が可能になった場合、選手に触れたことによる『失格』や『棄権』等になる規程は本競技にはなく、人命を第一に考えて行動をすること」などを通達した。


今回の死亡事案は、6月30日のアジア・ジュニア選手権1次リーグの日本−中国の団体戦男子シングルスで発生。第1ゲーム途中にコート上で、突然前のめりに倒れた。救急搬送されたが、現地時間の同日午後11時20分に病院で息を引き取った。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定