<バスケットボール男子:日本84−85韓国>◇国際強化試合◇5日◇有明アリーナ
パリ五輪で8強入りを目標に掲げる男子日本代表(世界ランキング26位)が、韓国(同50位)に84−85で敗れた。
第4クォーター(Q)は20点差を追い上げて一時逆転。最後は競り負けたものの、若手のジェイコブス晶(20=ハワイ大)が終盤立て続けに3点シュートを決めるなど、12人のパリ五輪代表入りへ存在感を発揮した。コンディション調整中の八村塁(レイカーズ)と、左ふくらはぎ肉離れの渡辺雄太はいずれも欠場した。両チームは7日にも同会場で対戦する。
◇ ◇ ◇
八村と渡辺は欠場。パリ五輪に向けた最終選考の意味合いが色濃くなった一戦で、20歳のジェイコブスがアピールした。
|
|
前半はなかなかシュートタッチが合わなかったが、臆することなく打ち続けた。後半には3点シュートを3本成功。最後は敗れたとはいえ、チームが同点に追い付く原動力となった。「試合の始まりにシュートを外してしまったが、みんなが打ち続けろと言ってくれた」と振り返り、「大勢のファンの前でこういう試合をできたことがうれしい」と初々しく語った。
横浜BCユース出身で、21年11月には特別指定選手として横浜BCでプロデビュー。17歳7カ月0日という当時のB1最年少デビューを果たした。その後、オーストラリアにあるNBAの若手養成機関グローバルアカデミーを経て、現在は全米大学体育協会(NCAA)1部のハワイ大に所属する。
トレードマークのドレッドヘアは高校生だった4年前から。もともとはアフロだったそうだが、くしで手入れをするのが面倒で「トランジションしました」と明かす。「いまは朝に起きたら、ヘアバンドをつけるだけ。一瞬です」と笑う。
現在の代表候補16人から、パリ五輪では12人に絞られる。昨夏のW杯では終盤までメンバー争いに残ったジェイコブスだが、本番の約3週間前に脱落。その悔しさがあるからこそ、パリ五輪でのメンバー入りを誓う。身長203センチ、体重101センチの大型シューターが、日本の新戦力となる。【奥岡幹浩】
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。