サイゼに行ったら、卓上に見慣れないモノが…… 実は、導入が進んでいる途中 広報に聞いて分かった備品の正体

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2024年09月07日 06:20  ITmedia ビジネスオンライン

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新しく導入が進んでいる卓上備品とは?

 筆者がサイゼリヤを訪れたところ、卓上に見慣れぬ備品があることに気付いた。そこで、同社の広報担当者に聞いたところ環境にやさしい「卓上伝票差し」の導入がじわじわと進んでいることが分かった。


【画像】導入が進んでいる新しい備品、黒・白・赤の3種類ある備品、置き換わる前の備品、新しい備品の原料(全8枚)


 新たな卓上伝票差しは、店内で利用したドリンクコップ、ワイングラス、デカンタ、ジョッキをリサイクルしたものだ。広報担当者によると、従来はプラスチック製の卓上伝票差しを利用していたが、2022年秋から一部店舗で導入を始めたという。白、赤、黒の3種類があり、裏側には「この商品はサイゼリヤで使用したドリンクコップなどリサイクル原料を100%使用しています」と記載されている。


 サイゼリヤでは、鉄製・アルミ製の食器類や調理器具、樹脂製グラス類を回収してリサイクルしている。鉄とアルミは年間約5トン、樹脂製グラス類は年間約1トン回収しているという(出所:サイゼリヤ公式Webサイト)。


●樹脂製食器の導入で廃棄削減


 2018年、同社はガラス製食器の破損によるけがをなくすことなどを目的に、樹脂製食器を導入している。新しい食器は米Eastman Chemical社が製造するコポリエステル樹脂が原料で、食器・雑貨などを手掛ける石川樹脂工業(石川県加賀市)が製造している。樹脂製のジョッキ、ワイングラス、ジュースグラス、デカンタを導入したことで、ガラス製品使用時に比べ、年間約50トンの廃棄削減を実現したという。


 自社で提供する商品をリサイクルする事例は他の大手外食チェーンでも見られる。日本マクドナルドは2018年から、ハッピーセットのプラスチック製玩具を回収し、店内で利用するトレイに生まれ変わらせている。ハッピーセットの玩具からつくられたことは、トレイにも記載しており、リサイクルを推進する姿勢を利用客にアピールしている。



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