東京ディズニーランドの新プロジェクションショー「Reach for the Stars」スタート シンデレラ城に「トイ・ストーリー」やマーベルのキャラが輝く

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2024年09月20日 12:03  ねとらぼ

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ねとらぼ

「Reach for the Stars」

 東京ディズニーランドで9月20日、夜のキャッスルプロジェクション「Reach for the Stars」がスタートします。シンデレラ城に映し出されるあざやかな映像、そしてパイロの効果で、夜空にディズニーの新たなストーリーが浮かび上がるものとなっています。登場するキャラクターたちも多彩で、なんとアイアンマンやキャプテン・マーベルといった初登場のジャンルもやってきます。開催前日に行われたプレビューの様子をレポートしましょう。


【画像】新キャッスルプロジェクションの登場キャラをもっと見る


 東京ディズニーランドのシンボルというべきシンデレラ城を舞台に、いわゆるプロジェクションマッピングを活用したショーが帰ってきました。15周年の1988年に開催されていた「スターライト・マジック」では音楽に合わせ、照明で城をライトアップする試みが行われていましたが、時代とともに技術は進化し、今では複数のプロジェクターで、城の凹凸に合わせた映像を使うプロジェクションマッピング技法がショーでも活用されています。


 その最新作である「Reach for the Stars」では、ディズニー、ピクサー、そしてマーベルのキャラクターたちが、未来を切り開いていく姿を通じ、夢を追い求め星に手を伸ばす、というストーリーを描いていきます。


 今回のショーでは、映画「ミラベルと魔法だらけの家」からミラベルやルイーサ、最新作「ウィッシュ」からアーシャも映像で登場。そしてとうとうマーベル作品からアイアンマン、キャプテン・マーベルがストーリーに登場します。その他にも、「トイ・ストーリー」「ベイマックス」「カールじいさんの空飛ぶ家」「ヘラクレス」「ダンボ」「あの夏のルカ」などの作品からもキャラクターが出演します。8月に公開された「インサイド・ヘッド2」のキャラクターたちも登場していて驚きました。みな、“未来を切り開く”という思いを抱いたキャラクターたちです。


 20分という時間を感じさせない構成になっていますので、皆さんもぜひ、ストーリーとともにキャラクターも追いかけてみてはいかがでしょうか。


 キャッスルプロジェクション「Reach for the Stars」は、2024年9月20日からシンデレラ城キャッスル・フォアコートで、1日1〜2回公演です。有料の「ディズニー・プレミアアクセス」を対象とした鑑賞エリアを設けています(本稿執筆時点では2500円/回)。筆者の個人的見解では、初めて見るときにはぜひよい位置から見ていただきたいと思いますので、ぜひディズニー・プレミアアクセスを検討してみてください。


●余談:「Reach for the Stars」で思い出す“偽”ウォルト名言


 ここからは余談ですが、今回のショーで使われているテーマ曲「Reach for the Stars」には、象徴的な歌詞がつづられています。サビの部分では「If you can dream it, You can do it」(夢みることができれば、それはかなう)という言葉が使われていました。


 少しディズニーを知っている人であれば、この言葉を聞いたら「ウォルトの名言だ!」と思うかもしれません。実はそれ、大変有名な“ウォルトの偽名言”だったりします。それも、公式が間違えてしまうレベルの……


 実はこの“名言”、ウォルトが発した言葉ではないというのが現在のディズニーの見解です。ウォルト・ディズニー社の一部門であるアニメーション・リサーチ・ライブラリーは、これは明確にウォルトの発言ではないとしており、ディズニーとしての初出は、フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにかつて存在したアトラクション「ホライゾンズ」(1983年オープン)の出口に使われたメッセージ「If we can dream it, we can do it.」だとしています。1983年のものですので、既にウォルトは亡くなったあと。つまり、このフレーズは(会社、概念としての)ディズニーによるものではありますが、ウォルトの言葉ではないということなのです。


 ただし……この言葉はそれよりも以前、多くの人が名言として発していたという記録もあり、諸説入り乱れているというのが現状です(エンツォ・フェラーリのものであるという意見も)。


 個人的には、ディズニーとしてのオリジナルである「If “we” can dream it……」というバージョンが最もふさわしいと思っています。1人だけでなく、みんなで夢をかなえていくというのはとても“ウォルト的”。そして今回のショーのテーマである、普通に考えたら絶対に届かない星に向け、手を伸ばすというのは、夢はかなうものではなく、努力をしてかなえるものだというメッセージを感じます。


 本ショーは、“ディズニー名言”の一つである「All our dreams can come true, if we have the courage to pursue them.」(全ての夢はかなう。それを追い求める勇気があれば)そのものを体現した、とても素晴らしいショーに仕上がっていたと思います。


 ところでこれ、本当にウォルトが言った言葉なのかな……? ディズニー100周年を記念し出版され、確認の取れた“ウォルト名言”だけをまとめた「The Official Walt Disney Quote Book」には掲載されていない模様なので、これもやっぱりウォルトの発言ではなく、ディズニーの誰かによるものっぽいです。



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