僕たちは黙り込んでしまった。たしかにユノの言う通り、今の経済状態ではわが家の今後はとても心配だ。レオにかかるお金も増えるなか、このまま何もせずに過ごすのは危険だろう。とはいえ僕が今勤めている会社では、今後の年収アップが期待できない。そこで僕はあることを決意した。
内定が決まったのはA社。通勤時間や残業時間は今の会社とほとんど変わらないし、特別困ることはなさそうだ。何よりこの会社ならば、今の会社よりも年収アップが見込める。劇的に経済状況が安定することはないかもしれないが、少しは良い状況になるだろう。僕は帰宅すると、すぐにユノに今日いちばんのニュースを知らせた。
じわじわと迫ってきたわが家の経済難。しかもまだまだレオにも手がかかるため、ユノはこれ以上パートに出ることが難しいらしい。このままでは立ちゆかなくなってしまうと考えた僕は、自分が転職することにした。
最初こそ難航していたが、3か月ほど経った頃に縁あってA社の内定をもらうことができた。条件的にも充分に良いし、僕は大満足だ。
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【第2話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・吉田ぱんだ 編集・みやび