【ラグビー】新潟食料農大FL尾沼尚樹主将「慢心ダメ」2部昇格挑む 関東大学リーグ戦3部

0

2024年09月21日 05:01  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

2部昇格を目指す新潟食料農大のメンバー

関東大学ラグビーリーグ戦3部の新潟食料農大が22日、今季初戦で都立大と駿河台大グラウンドで対戦する。チームを統率するのはフランカー尾沼尚樹主将(4年)だ。2年生からゲーム主将を務めるリーダーシップで、昨年かなわなかった2部昇格を果たす。


「1戦1戦、なめてかからず、気持ちを入れ替えてやる」。本来は15日に千葉大と開幕戦を行う予定だったが、相手が棄権したため不戦勝になった。1週遅れの初戦、あらためてチームを引き締めた。


新潟食料農大は昨季3部で優勝。だが、2部の国士舘大との入れ替え戦で敗れて昇格を逃した。21年の5部から毎年昇格してきたが、今年は2年続けて同じカテゴリーで戦う初めてのシーズン。昨年のレギュラー12人が残り、3部では優勝候補筆頭だ。「自分たちの目標は3部優勝ではなく、2部に昇格すること。今年はターゲットにされる。慢心はダメ」。間隔が空いたこの1週間、フィジカルのアップ、部内試合などを通して、メンバーの気持ちに隙ができないようにした。


スクラムサイド、ラインに入っての突破と激しいタックルを持ち味に1年からレギュラー。谷崎重幸監督(66)は「ラグビーを知っている。何より存在が大きい」と絶大な信頼を寄せる。練習中に率先して行動するのはもちろん、57人の部員全員とコミュニケーションを取る。「2年からやってきたので、みんな協力してくれる」と一体感を育んできた。


支えになっているのは幼なじみで常翔学園のチームメートだった明大の木戸大士郎主将(4年)。「自分より苦労が多いはず」。その親友とはよく連絡を取り合う。「『(昇格は)行けるやろ』ってLINEがくる」と笑う。励ましを受け、「2部昇格を置き土産にする」と決意を固めた。【斎藤慎一郎】


◆尾沼尚樹(おぬま・なおき)2003年(平15)1月16日生まれ、大阪府出身。泉佐野第一小5年から岬ラグビースクールで競技開始。佐野中では大阪府のスクール選抜入り。常翔学園ではフッカーで3年生の時に花園出場し3回戦進出。新潟食料農大では1年からフッカー、フランカーで出場。173センチ、92キロ。


○…バックスリーダーのCTB荒城侃汰(4年)は「1週延びた分をいい準備に当ててきた」と自信をのぞかせた。バックスは昨年から1人が入れ替わっただけで、プレーの成熟度は高い。ラインアウトからのモールがチームの武器だが、「今年はバックスでも得点できるようにしたい」と言う。昨年の国士舘大との入れ替え戦の敗北は重く受け止めている。「自分たちは挑戦者だということを思い知らされた。チャレンジャー精神を忘れずに」と緩みを見せずにシーズンに臨む。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定