<フィギュアスケート:東京選手権>◇21日◇第1日◇千葉・アイスパーク船橋◇女子ショートプログラム(SP)
22年北京五輪団体銀メダリストの樋口新葉(23=ノエビア)が今季3戦目のSPを67・07点で終え、首位発進した。今月上旬の東京夏季の62・06点より約5点を積み上げ、「練習通りの演技ができたなという感じ。この前の夏季よりも全体的に調子を上げて臨むことができた」と手応えをみせた。
北京五輪の翌シーズンは序盤の1試合を終えると休養に入り、昨季から復帰した。2季目を迎え、「体の状態は北京の時よりもいいんじゃないかなって思うぐらい練習もできている」と過ごす。課しているのは、「120%の力で練習を最初から最後まですること」。常に試合を想定しながら、従来よりも多めの通し練習を行い、ミスがあっても最後まで続ける事を徹底してきた。「試合ではたぶん、80、90%ぐらいしか出せない」からこそ、練習で100%以上を積み重ねている。
長期的な目標は置いていない。いまは「全日本で結果を残したい」と年末の全日本選手権までを見通す。結果とは「自分は全日本でショートもフリーもそろえたことがない。まずはそれを目標にしています」と視線を向ける。来月からはグランプリシリーズも始まる。「自信を持って滑っている部分を出せれば、結果につながるし、周りの人にも伝わるものがあるのかな」とシーズンを進めていく。【阿部健吾】
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