【体操】萱和磨が“失敗しない”要因は?朝食は「350日3点セット」就職フェアにゲスト参加

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2024年09月22日 19:21  日刊スポーツ

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就職フェアにゲスト参加し、過去の経験を語った萱和磨(撮影・松本航)

パリ五輪(オリンピック)体操男子団体総合で日本の金メダルに貢献した萱和磨(27=セントラルスポーツ)が「失敗しない男」となる生活の裏側を明かした。


22日、千葉・浦安市内で医療業界に特化したコンサルティング会社「ヒューマンソース」主催の就職フェアにゲスト参加。柔道整復師、鍼灸(しんきゅう)師、スポーツトレーナーを目指す学生らを前にし「アスリートにとってトレーナーさんは、本当に大切な存在。一緒になって戦ってくれる感覚があります」と日ごろからの関係性を伝えた。


自身は「失敗しない男」の異名が定着したが、19年春の順天堂大卒業、同大学院入学後はトレーニング以外の食事、睡眠、コンディショニングにも目を向けたという。毎朝の起床後は体重を量り「ベッドから体重計までの10歩ぐらいで、自分の体重がほぼ分かる。誤差は300グラムぐらいです」。朝は納豆ごはん、みそ汁、豆腐と決め「この4〜5年は1年350日ぐらい、この3点セット。練習前にそれほど食べられないので、少ない数で栄養価を求めて、夜にバランスを取れたものを取る」と明かした。


朝食と8時間睡眠の固定は「失敗しない」ことにつながっているという。


「例えば調子が悪い時に朝食、睡眠のせいではなくなる。他に原因がある。いつもバラバラのことをすると、何が原因で失敗しているか分からない。もう1つは、どんな場面でも緊張していても、平地だと歩ける。体操の技も歩くぐらい完璧にする。練習からミスが少ないのが強みなので、常にできているようにする。2つが失敗しない要因につながっていると思います」


参加者からの質問にも実体験を交えながら答え、イベント後には「伝えていかなければいけない立場になったと思います。オリンピックも2回出て、今回やっと金メダルを取れた。体操界を盛り上げていくことも大事ですし、1人のアスリートとして、こういったところで発信していかなければいけないという責任感が出てきました」と未来に向けた活動の意義を語った。


この日の「柔整・鍼灸就職フェア」には企業10社が出展。3月の札幌に続き、5度目の開催となった。ヒューマンソースの古賀洋好社長(45)は「この業界は冬に国家試験があり、就職活動がおろそかになる学生さんがいます。わずかな情報で就職先を決めてしまい、ミスマッチから早期に退職してしまう例も多い。それは業界にとってもマイナスです。このような場で、企業やトップ選手の生の話を聞いてもらいたいと思いました」と就職フェアの趣旨を説明した。【松本航】

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