【競泳】天才少女と呼ばれた今井月が24歳で現役引退 15歳でリオデジャネイロ五輪出場

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2024年09月24日 04:46  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

今井月(2023年撮影)

2016年リオデジャネイロオリンピック(五輪)競泳女子代表の今井月(24)が現役を引退することが23日、分かった。高校1年の15歳でリオ五輪に出場。3年前の東京五輪出場を逃し、パリ五輪での雪辱を誓ったが、3月の代表選考会で落選した。その後、数カ月間、進退を熟慮し、水泳以外の第2の人生に進むことを決断した。


   ◇   ◇   ◇


天才少女と呼ばれたスイマーが24歳で現役を退く。第一線へのデビューは衝撃的だった。2013年4月の日本選手権。小学校を卒業した直後の中学1年時に200メートル平泳ぎで3位に入る。同年の東アジア大会に最年少出場するなど、五輪候補として期待された。中学生で日本コカ・コーラと契約し、CM出演するなど人気も上昇。高校1年だった2016年4月の日本選手権では200メートル個人メドレーでリオデジャネイロ五輪出場権を獲得した。


その後は東京五輪出場を逃すなど苦しんだが、昨年は200メートル平泳ぎで8年ぶりに自己記録を更新。世界選手権(福岡)では6年ぶりに日本代表として出場権を得た。低迷打破で復活に手応えを得て、今年のパリ五輪に懸けていたが、惜しくも代表から落選。約半年間、進退を考えて引退を決めた。今後はスポーツに関わる仕事を希望。大型バイクのハーレーダビッドソンも乗りこなす多趣味な面もいかしていくことになりそうだ。


◆今井月(いまい・るな)2000年(平12)8月15日、岐阜市生まれ。3歳で水泳を始める。小6で50、100、200メートル平泳ぎ、400メートル個人メドレーの学童記録を樹立。中1で出場した13年日本選手権の200メートル平泳ぎで3位に入り注目される。16年リオデジャネイロ五輪では女子200メートル個人メドレーで15位。豊川高から東洋大を経て東京ドームスポーツに所属した。名前のルナは「月の女神」のラテン語読み。166センチ。

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