HPがCore Ultra 200V/新型Ryzen PRO搭載ノートPCを発表 Poly/HyperXブランドの新デバイスも

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2024年09月25日 06:31  ITmedia PC USER

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HP OmniBook Ultra Flip 14

 HPは9月24日(米国太平洋夏時間)、年次イベント「HP Imagine 2024」に合わせてノートPCや周辺機器の新製品を発表した。新製品は米国において同日から順次発売されているが、日本での展開については後日発表される。


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 この記事では、主要な新製品を紹介する。


●HP OmniBook Ultra Flip 14


 「HP OmniBook Ultra Flip 14」は、新しいAI PC(Copilot+ PC)の要件を満たすHP製ノートPCとしては初めてのコンバーティブル式2in1モデルとなる。パフォーマンスと消費電力のバランスが取れたモデルとして、「完璧なAI創造体験を求める人」にお勧めするという。受注は既に開始しており、最小構成の想定価格は1449.99ドル(約20万9000円)となる。


 SoCはCore Ultra 200Vプロセッサを搭載しており、最上位モデルの「Core Ultra 9 288V」(Pコア4基4スレッド+Eコア4基4スレッド/32GBメモリ)も選択可能だ。全構成が「Intel Evo Editionプラットフォーム」に準拠する。メモリの容量は、SoC次第で16GBまたは32GBとなる。


 ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDで、容量は512GB/1TB/2TBから選択できる。1TBと2TBでは、パフォーマンスをより高めたモジュールを搭載する構成も選べるという。


 ディスプレイは14型有機ELで、タッチ操作にも対応する。パネル解像度は2880×1800ピクセルで、リフレッシュレートは48〜120Hzの可変式を採用し、輝度は最大400ニト(HDRコンテンツ表示時は最大600ニト)となる。HDR表示に対応しており、VESA DisplayHDR 600認証も取得している。


 Webカメラは約900万画素で、赤外線式の顔認証にも対応する。スピーカーは4基構成で、コミュニケーションツールを開発する「Poly(ポリ)」部門の監修を受けている。


 ポート類は、Thubderbolt 4(USB4)端子×2、USB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2)Type-C端子と3.5mmイヤフォン/マイクコンボ端子を備える。Thubderbolt 4端子を含むUSB Type-C端子は、全てUSB PD(Power Delivery)規格の電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応する。ワイヤレス通信はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetooth 5.4に対応する。


●HP EliteBook X 14


 「HP EliteBook X 14」は、HPのビジネス向けノートPCの新モデルで、AMDの「次世代Ryzen PROプロセッサ」を搭載している。オンデバイスAI処理を快適かつ安全にこなせるようにすべく、超高速なLPDDR5X-8000規格のメモリを最大64GB搭載可能とし(増設/換装不可)、新しいAI PCに準拠するPCとしては初めて量子ハッキングからの防護機能を備えている。米国では12月の発売を予定しており、想定価格は発売が近づいたタイミングで改めて発表される、


 ストレージはPCI Express 4.0/5.0接続のSSDで、容量は512GB〜2TBまで用意される。ディスプレイは14型で、パネルは以下の2仕様を選択できる。


・1920×1200ピクセル液晶(非光沢/最大400ニト/sRGB 100%カバー)


・2880×1800ピクセル有機EL(タッチ対応/最大400ニト/最大120Hz駆動/DCI-P3 100%カバー)


 Webカメラは約500万画素で、赤外線式の顔認証にも対応する。Poly部門の監修を受けた「Poly Camera Pro」により、NPUを利用したカメラエフェクトも利用可能だ。


 ポート類はThunderbolt 4端子×2、USB 10Gbps Type-C端子、USB 10Gbps Standard-A端子、HDMI出力端子と3.5mmイヤフォン/マイクコンボ端子を備える。Thubderbolt 4端子を含むUSB Type-C端子は、全てUSB PD規格の電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応する。ワイヤレス通信はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetooth 5.4に対応する。


●Poly Studio V/Xシリーズ(会議システム)


 HPにおけるビジネス向け音声/会議システムブランドとなった「Poly」ブランドには、以下の新製品が登場する。


・USBビデオバー(スピーカー/マイク/カメラ一体型デバイス)


・Poly Studio V32(小会議室向け):2025年3月発売予定(価格は別途発表)


・Poly Studio V72(大会議室向け):2024年後半発売予定(想定価格4999ドル【約72万円】)


オールインワン会議システム(スタンドアロン稼働対応)


・Poly Studio X32(小会議室向け):2025年1月発売予定(価格は別途発表)


・Poly Studio X72(大会議室向け):即時発売(想定価格6999ドル【約100万8000円】)


 スタンドアロンでビデオ会議システム(Microsoft Teams/Zoom/Google Meet)にアクセスできるPoly Studio Xシリーズ用のOS「Poly VideoOS」には、11月をめどに新バージョン「4.4」が登場する。AIによるカメラ設置設定の簡素化、より高度な音声/映像のノイズリダクション機能が利用できるようになる。


 Polyデバイスの管理サービス「Poly Lens」については、プレミアムサービスが提供されるようになる。既存のPoly Lensユーザーは無料体験可能で、数カ月以内に有料サービスに移行される予定だ。


●HyperX Cloud MIX 2(ワイヤレスヘッドセット)


 「HyperX Cloud MIX 2」は、HyperXブランドのワイヤレスゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud MIX」の第2世代製品だ。ゲーミング/ストリーミングだけでなく、仕事や創作などあらゆるシーンで利用できるように工夫されているという。9月下旬の発売を予定しており、HyperXの直販サイトでは199.99ドル(約2万8800円)で販売される。


 USB Type-CドングルまたはBluetooth 5.3(LE Audio)によるワイヤレス接続と3.5mmジャックを使った有線接続に対応しており、PCだけでなく各種ゲーム機やスマートフォンと組み合わせて使いやすいことも魅力で、ハイブリッドノイズキャンセリングにも対応している。バッテリーの駆動時間は最長約110時間(ノイズキャンセリング利用時は最長約70時間)だ。


●HP Series 5 Pro(ディスプレイ)


 「HP Series 5 Pro」は、ビジネス向け外付けディスプレイの新シリーズで、23.8型から34型まで8モデルを取りそろえる。米国では9月24日から順次販売を開始し、11月中には全ラインアップがそろうとのことだ。直販価格は192ドル(約2万7600円)からとなる。



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