ヘンリー王子、米国ビザ申請は開示しないと判決「恥ずべき事実を隠しているのでは」「これは汚職だ」猛反論の声

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2024年09月25日 12:01  Techinsight Japan

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ヘンリー王子の米国ビザ申請書が、政府によって開示されないとの判決が下された。王子は自身の回顧録で過去の薬物使用を告白していた
ヘンリー王子の米国ビザ申請書の開示を求めた訴訟に対し、書類は非公開であるべきだとの判決が下された。米国のビザ申請書では薬物使用について質問されるが、王子が嘘をついた可能性があるとして、保守系シンクタンクが政府に開示を求めていた。王子は自身の回顧録で、過去に薬物を使用したと告白していた。この判決に対し、人々はSNSで「何か恥ずべき事実を隠している」「これは汚職だ」などと非難している。

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ヘンリー王子とメーガン妃は2020年に王室離脱後、息子アーチー君(当時)を連れて米国に移住した。


米国ビザの申請書では、現在および過去の薬物使用について具体的な質問をされる。薬物使用歴は非移民ビザや移民ビザの却下につながる可能性があるが、移民審査官は多くの要因に基づいて最終判断を下す裁量権があるという。

ヘンリー王子は2023年1月に発売された回顧録『Spare(原題)』の中で、過去に大麻やコカイン、マジック・マッシュルームなどの薬物を摂取したことがあると綴っていた。

そのため王子が米国ビザを申請した際、過去の薬物使用について嘘をついたのではとの疑惑が浮上した。これに対し米国当局は、王子のビザ申請書類の開示要請を拒否していた。

これに対し、ワシントンDCを拠点とする保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」が国土安全保障省(DHS)を相手取り、王子が入国のために嘘をついたかどうかを確認するため、ビザ申請書を開示するよう訴訟を起こした。

法的書類では、政府がヘンリー王子を入国させる際に適切な審査や手続きを行っていたかどうか疑わしいと主張。「米国の法律では、一般的にそのような人物は入国を認められない」と述べていた。

現地時間23日には判決が下され、米連邦地裁のカール・ニコルズ判事は「公爵の出入国記録を開示することに、国民が強い関心を持っていない」として、王子の米国ビザ申請書は非公開であるべきだと述べた。

そして「公爵は他の外国人と同様に、自身の入国管理上の地位について正当なプライバシー権益を持っている」と付け加えた。

現地メディアが入手した法的書類によると、ニコラス判事はヘンリー王子の回顧録の内容について「数々の事例を含む、彼の人生の親密な詳細が書かれている」と述べ、違法薬物の摂取に関する記述があったことを認めた。

また、ヘンリー王子が公人であることについて「米国に入国する一般の外国人と比べ、プライバシーへの配慮が損なわれえる傾向にある」とも指摘している。

ヘンリー王子の米国ビザ申請書の開示が許可されなかったことに対し、多くの人々はSNSで猛反論した。

「判事がヘンリーの記録を公開することを恐れているのは明らかだ。公開しないとの判決を下したということは、薬物使用に関して嘘をついたとか、彼にとって恥ずべきことが何かあるに違いないと思わせる。」
「これは汚職だ。彼は自ら情報を公開したんだ。偽証罪に問われる申請書を提出したのに、プライバシーを守る権利があるのか? この判事の判決により、彼は誰もが申請書に嘘を書けるという門戸を開いた。」
「この問題は、ヘンリーが申請書に嘘を書いたかどうかではなく、ビザ申請プロセスの公正さについてだ。 裁判官はDHSに対し、標準的な審査と承認が適用されたという声明を出すよう強制すべきだった。」

画像2枚目は『Invictus Games Foundation Instagram「It was wonderful for The Duke and Duchess of Sussex to join us for the Family & Friends party」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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