iPadを買うならどれがおすすめ? iPadの賢い見極め方[アクセサリ編] - iPadパソコン化講座

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2024年09月25日 14:40  マイナビニュース

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高額なiPadシリーズを購入する際は、慎重にモデル選びをしたいところ。これまでの記事では「チップ」「ディスプレイ」「カメラ」「コネクタ」という4つの重要ポイントを解説してきましたが、「iPadの賢い見極め方」の最終回となる今回は、一部の人にとってはもっとも大事となり得る「アクセサリ」について見ていきましょう。

○iPadならではの醍醐味



iPadシリーズを購入する際、これまで一般的なパソコンを購入したことがあれば、チップやディスプレイ、カメラ、コネクタなどの仕様には自然と目が向くでしょう。しかし、その一方で忘れがちなのが「アクセサリ」です。一般的なパソコンではさほど重視されないこともあるアクセサリは、iPadシリーズでは絶対に購入時にチェックすべき重要なポイントです。



というのも、iPadはタブレットとしてだけでなく、キーボードを接続できるからこそ、ノートブックPCのように利用できます。また、Apple Pencilという特別なペンを使って手書き入力できるからこそ、これまでのパソコンとは一線を画した活用が可能です。



iPadシリーズはモデルによって利用可能な専用キーボードやApple Pencilが異なりますから、買ってから「あっ、自分のiPadでは使えなかった!」とならないように、しっかりと購入時にチェックしましょう。


○Apple純正キーボードからチェック



現在ラインアップされているiPadシリーズではUSB接続の有線キーボードやBluetooth接続の無線キーボードなどを利用できますが、まず一番に購入を考えたいのがApple純正のiPad用キーボードです。



Apple純正のiPad用キーボードには、iPad Pro(M4)に対応した「iPad Pro用Magic Keyboard」(11インチ用4万9,800円/13インチ用5万9,800円)、iPad Air(M2)に対応した「Magic Keyboard」(11インチ用4万9,800円/13インチ用5万9,800円)、iPad(第10世代)に対応した「Magic Keyboard Folio」(4万2,800円)の3つがラインアップされています。



以前のiPad Pro(第6世代や第5世代など)では「Magic Keyboard」が対応キーボードとなっていましたが、現行のiPad Pro(M4)ではSmart Connector(マグネット端子)の位置が変わったため、同時にリリースされた「iPad Pro用Magic Keyboard」が対応キーボードとなっている点には注意が必要です。



また、iPad mini向けにはApple純正キーボードは発売されていないので、利用したい場合はサードパーティーから発売されているキーボードを利用することになります。


○iPad用キーボードの主な特徴の違い



これら3つのキーボードは名称だけでなく、仕様も異なります。そこで、AppleのWebサイトを元にそれぞれの主な特徴を比較表にまとめてみました。


3つのキーボードを比較すると、キーのサイズやピッチ、マルチタッチジェスチャが可能なトラックパッド、ケースとしても使える点はすべてのモデルで共通しているため、キーボードの使い勝手が大きく異なることはありません。



ただし、iPad Pro用Magic Keyboardはパームレストやヒンジがアルミニウム素材でできていて耐久性が高いこと、トラックパッドが広く、触覚フィードバックに対応していること、また画面の輝度や音量の調整、検索や音声入力、再生コントロールなどをワンタッチで行えるファンクションキーが追加されている点がMagic Keyboardとの大きな違いです。iPad Pro(M4)かiPad Air(M2)かで迷っている場合は、この違いが自分にとって重要かを判断しましょう。



また、iPad Air(M2)かiPad(第10世代)かで迷っている場合は、バックライトキー(暗い場所でもキーボードが光るため操作しやすい)、パススルー充電(キーボード経由でiPadの本体を充電可能)を重視するならMagic Keyboard、ファンクションキーを重視するならMagic Keyboard Folioとなります。Magic Keyboard Folioはキーボードが本体とは分離される仕組みになっているため、たとえばリビングで使うときはキーボードを外して省スペースで利用できる点も見逃せません。



なお、キーボードの使い勝手を重視する場合は、iPadを立てかける際の角度調整のスムースさやキーボード自体のサイズや重さなども重要なポイントなので、できれば実物を触ってチェックしてみるといいでしょう。


○Apple Pencilのモデルごとの特徴を比較



iPad向けのアクセサリとしてキーボードと並んでもう1つ重要なのが、Apple Pencilです。まるで紙に鉛筆で書くかのようにiPad上でメモを取ったり、絵を描いたり、書類に注釈を書き込んだりできるのは、これまでのパソコンにはない魅力です。



iPadではサードパーティ製のタッチペンを利用することもできますが、Apple Pencilは同じAppleが開発しているからこそ、書き心地や機能などが大きく違います。価格は決して安いとはいえませんが、できることなら一番に導入を考えたいところです。



現在ラインアップされているのは、「Apple Pencil Pro」(2万1,800円)、「Apple Pencil(第2世代)」(2万1,800円)、「Apple Pencil(USB-C)」(1万3,800円)、「Apple Pencil(第1世代)」(1万6,800円)の4モデル。それぞれ対応するiPadのモデルや搭載されている機能が異なりますので、こちらも比較表にまとめました。


4つのApple Pencilの中で多くの人のファーストチョイスとなるのが、現行のiPadシリーズすべてに対応した「Apple Pencil(USB-C)」でしょう。Apple Pencilの基本機能をお求めやすい価格で体験できるスタンダードモデルで「ピクセルレベルの精密さ」や「低レイテンシー」対応によるスムースな書き心地を実現するほか、Apple Pencilを傾けてグラデーションなどのエフェクトをかけることが可能。また、Apple Pencilが画面に触れる位置を事前に表示するポイント機能(ホバー機能)にも対応します(ただし、iPad ProとiPad Airのみ)。



一方、Apple Pencilの先進的な機能をすべて提供するのが、もっともハイエンドな「Apple Pencil Pro」です。軽いタッチから強めのタッチまで圧力に対して自然に反応するセンサを搭載しており、ペン本体をダブルタップすることでツールを切り替えたり、バレルロール(軸を回転させて形の異なるペンツールとブラシツールの向きを変える)、スクイーズ(パレットを開いてツール、線の太さ、色を切り替え)、触覚フィードバック(スクイーズやタップなどのアクションに、触覚的な反応が返ってくる)などにも対応しています。Apple Pencilを頻繁に利用する場合や、緻密な絵を描いたりする際にはぜひチョイスしたいところですが、iPad Pro(M4)、iPad Air(M2)でしか使えませんので注意しましょう。



なお、Apple Pencil(第1世代)はLightningポートによって充電を行う古いモデルのiPad用なので選択肢からは基本的に外れます。ただし、iPad(第10世代)だけは1,480円で販売されているUSB-C - Apple Pencilアダプタを使ってペアリングや充電を行うことで使用可能です。



また、Apple Pencil(第2世代)に関しては同様に古いiPadに対応したモデルですが、iPad mini(第6世代)では使用可能になっています。


○アクセサリから選ぶのもあり



ここまでApple純正のiPad用キーボードとApple Pencilについて解説してきましたが、自分が欲しいものは見つかったでしょうか。一般的なパソコンでは本体に目がいきがちですが、iPadの場合は自分が使いたいアクセサリを決め、それからiPad本体を選ぶという買い方もありでしょう。ここではiPad用キーボードとApple Pencilにしか触れませんでしたが、それ以外のもiPadシリーズ向けにはさまざまなアクセサリが発売されているので、それらもチェックしながら自分に最適なiPadを選んでください。(水川歩)

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