エイシンヒカリ産駒が初のGI制覇狙う 末脚一閃で父にタイトル届けるか

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2024年09月25日 19:30  netkeiba

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末脚勝負で一発を狙うエイシンスポッター(撮影:高橋正和)
 父に初タイトルを届けるか。エイシンヒカリ産駒のエイシンスポッター(牡5、栗東・吉村圭司厩舎)が、スプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)でGI初制覇を狙う。

 エイシンスポッターは父エイシンヒカリ、母マーゼリン、母の父Baratheaの血統。母は09年の米G1・サンタマリアHで2着だった。

 ここまで22戦6勝。昨春の鞍馬Sでオープン初制覇。その後は差し届かずのレースが続いていたが、3走前の安土城Sで約1年ぶりの勝利を手にした。続く北九州記念はスムーズさを欠く場面もあって9着に終わったが、前走のキーンランドCで2着に健闘。これまでに比べると前寄りの中団で脚をため、直線では鋭く伸びてきた。賞金加算できたことはもちろん、レースの幅が広がったという意味でも、収穫の大きい一戦だった。スプリンターズSは昨年に続いて2年連続の参戦。当時は0秒7差の11着だったが、上がり3Fはメンバー中2位の33秒8だった。展開が味方すれば上位争いはもちろん、突き抜けるシーンまであっても不思議ない。

 父のエイシンヒカリにとって、産駒のJRA重賞制覇は悲願だ。これまで延べ32頭が出走し、21年のローズSのエイシンヒテン、23年のデイリー杯2歳Sのエンヤラヴフェイス、そして今年のキーンランドCのエイシンスポッターで3回ある2着が最高着順。3着と4着も2回ずつあるが、あと一歩で戴冠に手が届いていない。

 中距離の逃げ馬だった父とは正反対で、短距離の差しで鳴らす孝行息子が吉報を届けるか。GIIIとGIIを飛び越え、GIでの頂点奪取となることを期待したい。

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