パリオリンピック(五輪)バレーボール男子日本代表で主将を務めた石川祐希(28)が、全開宣言だ。
25日、イタリア・セリエAのペルージャで迎える1年目のリーグ開幕(29日=日本時間30日)を前にオンラインで会見。「ピーキングは考えない。今持っている自分のベストを毎試合ぶつける」と、開幕ダッシュを誓った。
節目となるイタリア10季目の今季は、世界から好条件のオファーが届く中、昨季リーグ戦や世界クラブ選手権など「4冠」を達成した強豪でのプレーを選択。普段の練習からレベルの高さを実感しているといい、「勝ち続けているチーム。刺激をもらいながらバレーボールができている」とうなずいた。
快調なスタートを決めた。リーグ戦に先立って今月22日まで行われたイタリアスーパー杯の決勝では、自軍最多20得点を挙げてMVPを獲得し、3連覇に貢献した。ミラノ時代の21年CEVチャレンジカップ以来のタイトルとなったが、「ハイボールの決定率が悪いし、レセプションの返球率が良くなかった。まだまだ全然納得していない」と慢心はない。同じポジションにはウクライナのプロトニツキやポーランドのセメニウクらタレントがひしめく。昨季はミラノを史上初の3位に導いた男にもポジションの確約はないが「勝つためにここへくる決断をした」と、タイトル量産へ決意を新たにした。
悔しさを原動力に変える。52年ぶりの五輪メダルを目指したパリでは、イタリアにセットカウント2−0から逆転負け。2大会連続で準々決勝敗退となり、「最後に託されるところで決められなかった僕の責任」と涙を流した。この日、28年ロサンゼルス五輪へは多くを語らなかったが、「次の五輪でしっかりと結果を出す準備をすることが大切。ロスだけではなく世界選手権では間違いなくメダルが目標になるし、常にトップにいられることが必要」と見通した。
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「負けへのプレッシャーと戦い続けることでメンタル的にも成長できる」
夏祭典の興奮冷めやらぬ8月18日に早くも日本を出発した日の丸の絶対エース。常勝軍団で限界に挑む。【勝部晃多】
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