近年のAppleはゲーミングに力を入れていて、A17 Proチップ以降を搭載したiPhoneではカプコンの「バイオハザード」シリーズや、KOJIMA PRODUCTIONSの「DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT」など、かつて家庭用ゲーム機向けとして登場したAAAタイトルが高いクオリティーを保ったまま手軽に遊べるようになっています。
他にも人気の「原神」や「Call of Duty:Mobile」「レーシングマスター」など、ゲーム専用機並のクオリティーを持ったスマホ向けゲームが続々と登場しており、もっと言えば「Steam Link」や「PS Remote Play」のようなストリーミングによるリモートプレイアプリで、PCゲームやPS5のゲームですらスマホで遊べる環境が整いつつあります。
ゲーム好きにとっては、場所を問わずスマホでゲームに熱中できる幸せな環境が整ってきているわけですが、どうしてもタッチ操作が主体となるスマホでは、コントローラー操作を前提としたゲームの操作性が失われがちです。
そんなスマホのゲーム環境に困っている人にうってつけなのが、“スマホをゲーム機に変える”と言っても過言ではないスマホ用コントローラー「Backbone One」です。
|
|
●スマホでゲームを“ガチ”るなら手に入れたい必須アイテム
Backbone OneはiPhoneや縦幅が90.7mm〜179.5mmまでのAndroidスマートフォンで使えるゲームコントローラーです。本体の伸縮式ホルダー部分を左右にぐっと引っ張って、右側にあるUSB Type-Cポートのオス端子に沿って中央にスマホを挟み込めば装着完了です。これでゲームコントローラーに対応するゲームアプリで使えます。
最近手に入れたiPhone 16 Proでも使ってみましたが、問題なく装着して遊べることが確認できました。Bluetoothなどではなく有線接続となるため、ペアリングや充電の手間はなく、ボタンの入力遅延なども感じられず使い勝手はすこぶる良好です。
本体の底部には左側に3.5mmイヤフォンジャック、右側に充電用のUSB Type-Cポートがあります。有線イヤフォンの接続や、スマホ本体の充電が可能です。
●質感が高い、モノとしていい
|
|
Backbone Oneの良さは実際に使ってみると分かります。十字キーや押し込み操作が可能なアナログスティック、ABXY(△○×□)ボタン、アナログ入力も可能なトリガーボタン──いずれも質感が高く、押し心地は素晴らしいの一言。全体的に剛性感もあり、本体がきしむこともありません。スマホで使うコントローラーとして文句なしです。
Backbone Oneはいろいろなモデルがあって分かりづらいのですが、2024年9月現在の最新モデルは「第2世代(2nd Gen)」です。さらに「USB-C」と「Lightning」の2モデルがあるので、自分のスマホにあわせて選択しましょう。
今後も末永く使い続けるための将来性を考えるなら、LightningではなくUSB Type-Cのモデルがいいかもしれませんね。
さらにブラックカラーの通常モデルと、ホワイトカラーの「PlayStationエディション」が用意されています。後者はPlayStation オフィシャルライセンス商品として、ボタンの表記が△○×□、トリガーがR1/L1/R2/L2となっていたり、背面にPSロゴが印刷されていたりしますが、機能は一緒で制限などもありません。デザインの好みで選んでいいと思います。
国内ではソースネクストが販売代理店となっており、ECサイトの他に家電量販店でも購入できます。よく見たらAppleの公式ストアでもアクセサリーとして扱われていますね。
|
|
この製品の唯一のネックは、価格が1万9800円と非常に高価であることです。一度でもモノに触れば品質の高さゆえだと納得はできるのですが、外付けコントローラーとしてはなかなか勇気がいる価格であることは間違いありません。
高性能なiPhoneやスマホを手に入れて、ゲーム機としてもバリバリ活用したいと考えているなら、ちょっと値は張りますがおすすめです。スマホのゲーム体験が変わりますよ。
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。