中江有里、27年ぶりの主演映画「道草キッチン」 昨年緊急手術も「生きていて本当に良かった」

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2024年09月27日 09:00  日刊スポーツ

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映画「道草キッチン」で27年ぶりに映画に主演する中江有里

女優で歌手、作家の中江有里(50)が、来年秋公開の「道草キッチン」(白羽弥仁監督)で27年ぶりに映画に主演することが27日、発表された。中江の映画主演は、1998年(平10)に公開された映画「風の歌が聴きたい」(大林宣彦監督)以来となる。


中江が演じる50歳の主人公・桂木立(りつ)は、都会で小さな喫茶店を営むが、身寄りがなく余生を1人で生きていこうと決めていた。だが、再開発の影響で店の立ち退きを余儀なくされる。そこに突然、徳島県吉野川市から相続に関する通知が届き、訪れたことのない徳島への地へ移住を決める。


中江は「前回の映画主演から26年たちました。再びスクリーンで主演できるとは、人生、何が起きるかわからないものです」と話している。昨年7月には腎血管筋脂肪腫破裂で、緊急入院して手術を受けた。「昨年は急な病で倒れましたが、生きていて本当によかったと思います。かつて喫茶店の娘だった私にとって、この映画は人生のアナザーストーリーのようでもあり、不思議な運命を感じます。20代の頃にはなかったシミやシワを勲章に、更年期真っ盛りの身には過酷になりそうな撮影を乗り切りたいです」と話している。


中江演じる立は、移住先の徳島でさまざまな事情を抱えた地元の人々、そして懸命に生きるベトナム人たち、自然豊かな食材で作られるベトナム料理と出会う。それまでの暮らしでは感じられなかった至福の時間をへて、自分の生き方を見つめなおす。


映画「能登の花ヨメ」「ママ、ごはんまだ?」で知られる白羽弥仁監督(60)は、映画「無伴奏」「1+1=11」の知愛と共に脚本も担当。「年を重ねることで自分を顧み、他人のことを思う時間を得られた、そんなひとりの女性のお話しです」と話している。


徳島の吉野川市、板野町を舞台に10月4日にクランクインの予定。


◆中江有里(なかえ・ゆり)1973年(昭48)12月26日生まれ、大阪府出身。89年(平元)JR東海のCMでデビュー。90年のTBS系「なかよし」で女優デビュー。91年にはシングル「花をください」で歌手デビュー。92年の日本テレビ系「綺麗になりたい」で連続ドラマ初主演。95年のNHK連続テレビ小説「走らんか!」ではヒロイン。06年、小説「結婚写真」で小説家デビュー。13年に法大通信教育部文学部日本文学科を卒業。19年(令元)から歌手活動を26年ぶりに再開。21年にミニアルバム「Port de voix」、24年アルバム「La Chaleur−ラ・シャルール−」などをリリース。今年8月に小説「愛するということは」を出版。血液型A。

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