死刑が確定していた袴田巌さん(88)のやり直しの裁判(再審)で、静岡地裁が「捜査機関が証拠を捏造(ねつぞう)した」と認定して無罪判決を言い渡したことについて、松村祥史・国家公安委員長は27日の閣議後記者会見で、「検察当局において判決内容を精査し、対応を検討するものと承知しており、コメントは控える」と述べ、見解は示さなかった。
国家公安委員会は警察制度の企画立案や予算などについて警察庁を管理しており、委員長は大臣が務めている。
静岡地裁は26日、袴田さんに無罪を言い渡し、確定判決が犯行着衣と認定していた「5点の衣類」や自白調書など三つの証拠について、捜査機関が捏造をしたと認めた。【山崎征克】
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