苦境続くコーエンの救世主となるか 新ブランド「ロネル」がデビュー、顧客層の拡大目指す

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2024年09月27日 13:51  Fashionsnap.com

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 ユナイテッドアローズ傘下のコーエンから新ブランド「ロネル(RONEL)」が、2024年秋冬シーズンにデビューした。8月下旬から公式オンラインストアで展開を開始している。

 ロネルは、コーエンの展開ブランドとしてはオリジナルブランド「コーエン(coen)」に続く2ブランド目となる。ブランドコンセプトは「MEET NEW SELF」。「知性」「遊び心」を基盤として、テイストやシーンの境界を飛び越え、忙しい社会人の毎日を彩るニュースタンダードを提案することを掲げている。
 2024年秋冬シーズンは「バイ インテリジェンス(×INTELLIGENCE)」をテーマに、カジュアルでリラックスした雰囲気の中に、どこか“賢さ”をプラスしたアイテムをラインナップ。チェスターコートやジャケットセットアップ、襟付きカーディガン、ニットベストといったアイテムを揃えている。メインターゲットは30〜40代の男女。今季のアイテム構成比はウィメンズ7割、メンズ3割ほどで、顧客の反応を見ながら柔軟に変えていくという。

 価格帯はコートで2万〜3万円、ジャケットで1万5000〜2万円、ニットトップスで6000〜7000円、パンツで5000〜6000円、シューズ・バッグで6000〜7000円。コーエンと比べると、アイテムカテゴリーによって差があるもののおよそ1.2〜2倍ほど高価になる。担当者は「コーエンよりはハイプライスだが、商品のクオリティと価格のバランスを考えるとコストパフォーマンスは非常に高い。商品を手に取ってもらえれば、良さに気づいてもらえると思う」と自信をのぞかせる。

 コーエンは、営業赤字を受けて2022年に社長を含む経営体制を一新。そのほか、2024年1月期通期の業績では売上高が前期比10.6%減となるなど厳しい経営状況が続いており、同社はロネルに対し現状を打開する一手として期待を寄せる。アメカジメインで展開しているコーエンとは異なるテイストのアイテムを打ち出すことで顧客の裾野を広げ、売上規模の拡大を目指す考えだ。担当者は、「コーエンとは完全に別ブランドとして提案したいので、コーエンの店舗にロネルのアイテムを置くことはしない。しばらくはオンラインストアのみで販売を続け、2025年秋冬シーズンから実店舗を構えたい」と語った。

■ロネル:公式オンラインストア

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