【シリウスS予想】血統面で意外な傾向あり! 人気でも多くの不安要素を抱えている一頭とは

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2024年09月27日 18:00  netkeiba

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シリウスSに出走予定のハギノアレグリアス(撮影:高橋正和)
 今週の土曜日は、中京競馬場でシリウスステークス(GIII・ダート1900m)が行われます。

 中京競馬場がリニューアルされた12年以降で、ダート1900mで行われたオープン特別以上の競走は8レースとなっています。この8レースを見ると母父ノーザンダンサー系の馬は苦戦傾向にあります。

 データ対象の8レースでは、母父ノーザンダンサー系の馬も32頭が出走し1勝2着1回3着2回で複勝率は12.5%。単勝回収率13%、複勝回収率24%と悲惨な成績となっています。

 ノーザンダンサー系にはクロフネやヘニーヒューズなどダートで活躍馬を輩出する種牡馬が多くいます。しかし、データ対象の8レースでは良績を残せていません。これは中京ダート1900mに対する適性が低い事に加え、母父では影響力を発揮できないのではないかと考えられます。ただ、母父ノーザンダンサー系でも全ての馬が凡走するわけではありません。しっかりとした根拠に基づいて取捨選択をしていく必要があると言えるのではないでしょうか。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走上がり2位以下の母父ノーザンダンサー系(ただし、前走1番人気の馬は除く)
[0-0-0-20]複勝率0%
該当馬:ヴィクティファルス、グリューヴルム、サンデーファンデー、サンマルレジェンド、ハギノアレグリアス、ビヨンドザファザー
(過去の該当馬:22年ハヤブサナンデクン1番人気7着、20年アルドーレ2番人気6着)
※特に言及のない限り、データは12年以降の中京ダート1900mで開催されたオープン特別以上(計8レース)を対象にしています。

 上位人気が予想されるハギノアレグリアスが該当しました。

 母父ノーザンダンサー系の馬は苦戦傾向にあるのは先に書いた通りです。その中でも、前走上がり2位以下かつ前走2番人気以下の馬には好走例がありませんでした。

 前走で1番人気に支持されるような馬は、近況やそれまでの実績に優れた点があり、それらを活かす事で適性面での不利を克服していると言えます。さらに、前走で上がり1位を記録している馬については、抜きんでた末脚の威力を活かす事で、血統的に不利な条件でも上位に食い込んでいると考えられます。

 該当馬に挙げたハギノアレグリアスの前走は2番人気で出走し上がりも2位以下となっていますので、データ対象の8レースでの傾向からすると好走には期待しにくい印象です。今回はハンデ戦でトップハンデとなる59.5キロを背負っているのもプラス材料とは言えません。

 ダート重賞での実績豊富な本馬ではありますが、今回は不安を感じる要素が揃っており、人気でも全幅の信頼は置きづらい印象です。配当妙味からすれば本馬の評価を下げて、他の馬から入る事も考えながら予想は組み立てたいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。

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