マルティンがフランスGP以来の優勝。ザルコは今季ベスト、ホンダ最高位9位を獲得/MotoGP第15戦インドネシアGP

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2024年09月29日 17:20  AUTOSPORT web

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ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)
 MotoGP第15戦インドネシアGPの決勝レースがプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスはホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が優勝を果たした。

 決勝レースは気温29度、路面温度56度のドライコンディションで行われた。ホールショットを奪ったのはホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)で、2番手にエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)、3番手にペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)が続く。その後、アコスタはバスティアニーニをかわして2番手に浮上した。

 フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は6番手、マルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)は7番手である。

 スタート直後、2コーナーでは後方で多重クラッシュが発生した。ジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)、アレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)、ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)が転倒、リタイアとなった。

 トップのマルティンは2番手のアコスタに1.5秒の差を築き、アコスタも接近すべくマルティンに近いラップタイムを刻む。10周目を迎え、その差は1秒ほどに縮まった。アコスタはマルティンとの差をさらに縮めていく。

 この時点で、3番手はフランコ・モルビデリ(プリマ・プラマック・レーシング)で、アコスタとは1秒以上の差がある状況。4番手はマルコ・ベツェッキ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPレーシングチーム)、5番手がバスティアニーニ、バニャイアは6番手を走っていた。

 マルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)はこの後ろの7番手を走行していたが、12周目にマシンが白煙を吹いた。マルク・マルケスはコースサイドにマシンを止め、リタイアとなった。

 16周目、モルビデリ、バスティアニーニによる3番手争いが激化する。バスティアニーニはモルビデリをかわして3番手に浮上した。タイヤマネージメント巧者のバスティアニーニは、モルビデリとの差をすぐさま広げ、ギャップは2秒になった。20周目、バスティアニーニがファステストラップを叩き出す。しかしその直後、1コーナーでスリップダウン。バスティアニーニはリタイアとなった。

 バスティアニーニの後方では、モルビデリ、ベツェッキ、バニャイアが集団を形成しており、バスティアニーニのクラッシュによってモルビデリが再び3番手にポジションを上げた。23周目にはバニャイアがベツェッキをかわし、4番手に浮上。さらにモルビデリもオーバーテイクして3番手に浮上した。

 トップを走るマルティンは、一時はアコスタの接近を許したものの、以降は再び差を広げ、結果的にアコスタを寄せ付けなかった。マルティンはポール・トゥ・ウインで今季3勝目を挙げた。マルティンにとって、フランスGP以来の優勝である。

 アコスタは2位を獲得。今季4度目の表彰台を獲得している。バニャイアは3位を獲得。インドネシアGPの結果、チャンピオンシップのランキングトップのマルティンと、ランキング2番手のバニャイアとの差は24ポイントから21ポイントに縮まった。

 4位はモルビデリ、5位はベツェッキが獲得。6番グリッドからスタートしたファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は、7位でゴール。サンマリノGPから3戦連続で7位フィニッシュを果たしている。

 ホンダ勢としては、スプリントレースで8位フィニッシュのヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)が9位でゴールした。ザルコにとっての今季自己ベストリザルトであり、ホンダとしての今季ベストリザルトでもあった。

 中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)は11位でゴール。9名がリタイアとなったサバイバルレースを完走した。

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