1フライトが約1,500マイル! 知る人ぞ知る最強のANAマイルの使い道とは?【コラム】

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2024年09月29日 18:51  TRAICY

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ANAのマイルで引き換えることができる、特典航空券。最近ではトクたびマイルや、ANAにキュンなど、お得にマイルを使えるキャンペーンが増えてきている。

ただ、その裏で、1フライトが約1,500マイルで交換できる、少なくともここ数年で最強のANAマイルの使い道が登場していたことをご存じだろうか。

<WEB限定>ホノルル・パリ・上海・大連・広州・深セン線対象!ANA国際線特典航空券 50%減額マイルキャンペーン

ここ数年で最強のANAマイルの使い道の入り口は、9月30日まで実施している「ANA国際線特典航空券 50%減額マイルキャンペーン」。上海・大連・広州・深セン線は往復8,500マイルから、ホノルル線は往復17,500マイルから、パリ線は往復22,500マイルから引換ができる。

ただ、このキャンペーンで得られる特典航空券はあくまで、日本と海外の間の往復、2フライトがメインになる。お得感はそこそこあるものの、特筆すべきものではないように見受けられる。

ANA国際線特典航空券の使い方

ここからは、マニアックな話になる。ANA国際線特典航空券の使い方についておさらいするのが、今回の最強のマイルの使い道のヒントになる。

ANA国際線特典航空券に交換する際、必要マイル数はゾーン制にて計算される。簡単に言えば、日本からであれば、ヨーロッパに行くときは○○マイル、アメリカに行くときは▲▲マイル、アジアのこの国であれば■■マイル、といった具合である。

このゾーン制のメリットは、実際の搭乗する便の距離とは関係ないことだ。もちろんいくつかのルールこそあるが、「多少遠回りしてもマイル数は変わらない」というのが1つ目のポイントだ。

日本国内線について

ANA国際線特典航空券では、日本国内で往路・復路各2回まで24時間以内の乗り換えが許されている。言い換えると、往路と復路、それぞれ2区間の国内線を付けることができるのだ。

2区間の国内線を付けることができるということは、石垣島に住んでいる人が、「石垣→沖縄/那覇→東京→上海」と乗り継いで利用することもできる。経路の指定はないので、「東京→札幌→福岡」と利用したり、「東京→石垣→大阪」と飛んだりすることも可能だ。もちろん空席があればの話であるが。

今回のキャンペーンで使いたいのは中国線!

前述の通り、今回のキャンペーンは、上海・大連・広州・深圳線は往復8,500マイルから利用できる。筆者はこれがねらい目であると考えている。

さらに、このキャンペーンでは、海外発も対象になる。今回、中国発にした場合2つのメリットがある。

1つ目のメリットは、特典航空券の途中降機だ。ANA国際線特典航空券では、目的地のほか、海外発に限り1回の途中降機(24時間を超える乗り継ぎ)が可能になる。日本に住んでいる場合、これが大きなアドバンテージである。詳細は後ほど旅程をご覧いただきながら説明する。

もう1つのメリットは、燃油サーチャージの計算だ。2024年9月現在、日本〜中国間の燃油サーチャージは10,500円であるが、中国発日本行の燃油サーチャージは312中国元となる。1中国元は概ね20円程度であるため、3割程度安価だ。

筆者ならこうする?交換例

ここで発券例を紹介しよう。第1区間は「深セン→東京/羽田」をチョイス。香港やマカオからのアクセスにも優れているので、深センを目的地としなくても、出発日に鉄道やフェリーで向かうのも良い。時間も深センを夕方に出発する便で、羽田空港には夜分遅めに到着する。羽田空港周辺に宿泊するのもよさそうだ。

翌日、「東京/羽田→札幌/千歳」で札幌に向かう。ここはあくまで乗り継ぎなので、乗り継ぎ時間は24時間に収めなければいけない。札幌ではほぼ1日滞在時間があるので、観光やグルメも楽しめそう。

「往路」としての最後の区間は「札幌/千歳→静岡」。静岡空港は札幌/千歳線と沖縄/那覇線がデイリーになったが、知名度があまりないようで、ハイシーズンでも比較的席が取りやすい穴場路線。筆者のお気に入りである。

炭焼きハンバーグ「さわやか」で名物の「げんこつハンバーグ」を楽しんで、静岡おでんをはしごするのも良いだろう。東海道新幹線の静岡〜東京駅間の普通車自由席利用時の運賃・料金は5,940円なので、首都圏在住者にも使い勝手が良い。

「復路」の最初の区間は「名古屋/中部→沖縄/那覇」とした。遅い夕食を国際通りなどで楽しむ想定。翌日も丸1日楽しめるから、海や水族館などにも足を伸ばせるかもしれない。そして、「沖縄/那覇→東京/羽田」に24時間以内に乗り継ぐ。

復路は、海外発のANA国際線特典航空券のメリットである途中降機を活かし、2月に「東京/羽田→深セン」を利用することにしている。中国線で空席があれば、上海など他都市行きの利用も可能。

つまり、往路は「深セン→東京/羽田→札幌/千歳→静岡」、途中降機を活かして「名古屋/中部→沖縄/那覇→東京/羽田」、復路は「東京/羽田→深セン」と利用して、必要マイル数はわずか8,500マイル。燃油サーチャージや諸税の手出しが約2万円で、総飛行距離は6,000マイル超。1フライトあたりに均せば、約1,500マイル+3,500円程度で利用でき、さらに国際線では機内食などのサービスも受けられるから、いかに破格かおわかりだろう。

中国入国に際し、日本人は原則ビザが必要。この旅程であれば、2回分入国できるダブルビザを取得するか、ソウルや香港・台北経由などを活用したトランジットビザ免除制度を利用するのがよさそう。詳細な入国条件などについてはご自身で確認されたい。

筆者もすでにこの特典航空券を確保済。機会があれば実際の利用レポートを紹介したいと思う。

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