「待ちきれない言葉だった」=再審無罪の袴田さん、集会で報告―静岡

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2024年09月29日 19:31  時事通信社

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支援者らによる判決報告会で、再審無罪判決を報告する袴田巌さん(左)=29日午後、静岡市
 1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定し、静岡地裁で再審無罪判決が言い渡された袴田巌さん(88)が29日、静岡市内で開かれた支援者らの集会に姿を見せ、「(無罪判決は)待ちきれない言葉でありました。無罪勝利が実りました」と喜びを語った。袴田さん本人が、公の場で無罪判決について話したのは初めて。

 車いすに乗って会場に現れた袴田さんは、壇上に上がると立ち上がり、姉のひで子さんに支えられながらマイクを握った。穏やかな表情で「私が袴田巌でございます」とあいさつすると、支援者からは大きな拍手が湧き起こった。続けて「完全に勝ったということで、きょうはめでたく皆さんの前に出てきた」などと報告。支援者や弁護団に「ありがとうございました」と感謝の言葉を伝えると、そのまま会場を後にした。

 袴田さんは1980年に死刑が確定。今月26日の再審で静岡地裁は、捜査機関による証拠の捏造(ねつぞう)を認定し、無罪を言い渡した。 

支援者らによる判決報告会で、会場に入る袴田巌さん(中央)=29日午後、静岡市
支援者らによる判決報告会で、会場に入る袴田巌さん(中央)=29日午後、静岡市

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  • では、真犯人は誰になるか?犯人の証拠とされた5点は【捏造】...さらに考えれば真犯人のものではない、赤の他人になる。完全に迷宮だ
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