【バスケ】千葉J富樫勇樹が凱旋の新潟・新発田市でチーム最多23得点「たぶん0点でも…笑」

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2024年09月29日 21:45  日刊スポーツ

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試合後のあいさつでファンに手を振る千葉・富樫(撮影・小林忠)

<Bリーグ・プレシーズンゲーム:B1千葉ジェッツ90−69B1秋田ノーザンハピネッツ>◇29日◇新発田市カルチャーセンター



パリ五輪(オリンピック)バスケットボール男子日本代表の主将、B1千葉ジェッツ富樫勇樹(31)が、凱旋(がいせん)した。故郷の新潟・新発田市で開催されたB1秋田ノーザンハピネッツとのプレシーズンゲームに出場し、チーム最多の23得点でMVPに輝いた。


米プロNBAで日本人最長の6季プレーした新加入の渡辺雄太(29)と息の合ったコンビネーションも見せ、集まった約1800人のファンを魅了した。試合は90−69で勝ち、新シーズンへ弾みをつけた。


富樫が輝きを放ち、超満員のスタンドを何度も沸かせた。千葉Jの司令塔は第1クオーター(Q)から急加速、急停止を織り交ぜたドリブルで秋田の守備網をかき乱す。第2Qからは自ら積極的にシュートを打ち始め、第4Qには4本連続で3点シュートを決めた。「後半になるにつれてシュートアーチが良くなったので、とりあえず打とうかなと(笑い)。いいリズムで打てた」。8本中6本を成功させた“飛び道具”の仕上がりに手応えを示した。


試合前、来場者に千葉J応援グッズのハリセンが配布された。ゲームの合間、会場MCの合図で始まる三三七拍子は「と・が・し・ゆ・う・き!!」に聞こえるほど、ファンは地元スターの躍動を期待した。その“応炎”に応えるように計29分30秒の出場で23得点1アシスト。90−69の圧勝に導き、MVPに選ばれた。


試合後は「凱旋だったので、もし(得点が)0点でも僕が選ばれていたと思います」と冗談を飛ばして笑わせつつ「新シーズンが始まる。機会があれば、千葉の新しい会場にも足を運んでくれるとうれしい」と、新本拠ららアリーナ東京ベイでの共闘も呼びかけた。


20−21年シーズン以来の年間優勝を狙うチームに、ともに東京、パリ五輪を戦った渡辺が新加入した。「彼がBリーグでプレーすることは日本バスケ界にとって素晴らしいこと」と大歓迎。コート上の連係も日に日に向上しており「僕のドライブからのキックアウトで彼のスリー(3点シュート)だったり、カッティングだったりを生かしたい」とイメージを膨らませる。


10月5日からの開幕2連戦は、昨季のチャンピオンシップ準々決勝で火花を散らした宇都宮ブレックスと対戦する。「いいタイミングで地元でプレーできた。全員で優勝という同じ目標に向かいたい。開幕戦で2勝できるように準備したい」。故郷で受けた愛ある声援を力に変換し、開幕モードに突入する。【小林忠】

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