昭和から続く高円寺「味楽」の情熱 500円ランチで感じる変わらない温もり

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2024年09月30日 16:40  おたくま経済新聞

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昭和から続く高円寺「味楽」の情熱 500円ランチで感じる変わらない温もり

 近年、物価高の影響によりワンコイン500円で食べられるランチというものが絶滅危惧種になっている。だが、ありがたいことに昔から長く続くお店の中にはいまだに「ワンコインランチ(500円ランチ)」という文化を守ってくれているお店がある。


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 その一つが今回紹介するお店、高円寺にある「中華料理 味楽」だ。味楽は町中華と呼ばれるジャンルのお店で、昭和30年代からあるというかなりの老舗。


 ここの名物は500円で食べられるランチだ。毎日違った内容で、訪れた日のメニューは焼肉、アジフライ、目玉焼き、味付け海苔、サラダにライスと味噌汁付きと、かなり豪華。


 近年の町中華ブームもあり、店内は満席で混み合っている。20分ほど並ぶとようやく店の中に入れた。メニューは豊富だが、価格改定がされた形跡がなく、材料費が上がってもこの値段を貫いているのだろう。ランチを注文し5分ほど待つとボリューミーなランチが席に運ばれてきた。


 金属の皿に豪快に盛られたキャベツの上に看板に書いてあった料理が盛られている。この量とオカズで500円だと?それではさっそくいただきます!


 肉を口に運ぶ。肉肉しい塩コショウ味がうまい。


 すぐにご飯を口に運ぶ。ほんのり甘い味付けのマカロニサラダも非常に美味しい。


 味噌汁はトロトロのわかめと赤だし味噌のバランスが最高。


 アジフライもサクサクで絶品だ。


 一通りオカズを食べ終わったら、最後残ったご飯に目玉焼きをのせて、醤油を垂らしてかきこむ。味のりも忘れずにご飯に巻いて食べる。これが至福だ。


 味楽は高円寺に住む人たち、みんなの食堂となっている。夜になると瓶ビールを飲みながら野菜炒めをつまみにゆっくりテレビを見ている人が目につく。


 こんな名店が末永く続きますように。


<記事化協力>
中華料理 味楽
166-0003 東京都杉並区高円寺南3丁目59-10


※お店に許可を得て取材・掲載しています。
※本稿掲載の情報は、記事公開日時点のものです。後に変更になる場合があります。


(山崎尚哉)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山崎尚哉 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024093006.html

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