母系にジェンティルドンナなどGI馬ズラリの1.7億円馬 サトノブリジャールが川田将雅騎手と初陣/関西馬メイクデビュー情報

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2024年09月30日 18:00  netkeiba

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今週デビュー予定のサトノブリジャール(撮影:井内利彰)
 今週から京都開催がスタート。3ヶ月のロングランになるが、距離にバラエティーがある競馬場なので、新馬戦を行うにはベストな競馬場というのが個人的な印象。特に京都芝1800mに関しては、今年の4回開催で勝ち上がったエリキング(栗東・中内田充正厩舎)が野路菊Sを勝って連勝中。

 また、昨年の秋開催開幕週の京都芝1800m、新馬戦を勝ったのが昨年の朝日杯FS、今年のNHKマイルCを勝ったジャンタルマンタル(栗東・高野友和厩舎)。となれば、今週の京都芝1800mにも注目が集まることだろう。

【10月5日(土) 京都ダート1400m】

・ジューンアレグロ(牡、父ミッキーアイル、ジューンシルフィア、栗東・松下武士厩舎)

 おじに同厩舎で管理され、芝で4勝を挙げているジューンアヲニヨシ(父キズナ)がいる血統。母ジューンシルフィア(父タイキシャトル)も同厩舎で管理されて、芝で2勝を挙げている。

 本馬について「ゲート試験に合格した後、放牧に出すつもりでしたが、どんどん良くなっていったので、在厩してデビューを目指すことにしました。先週のCW追い切りには池添謙一騎手(レースでも騎乗予定)に跨ってもらいましたが、いい動きでしたよ」と松下武士調教師。スタートも速いということなので、スピードを発揮するレースぶりに期待したい。

【10月5日(土) 京都芝1600m】

・アイサンサン(牝、父キズナ、母ウアジェト、栗東・佐々木晶三厩舎)

 全姉に2021年エリザベス女王杯を勝ったアカイイトがいる。これが4歳の時だったが、初勝利を挙げたのは2歳の9月。勝ち上がりは未勝利戦で、その時の2着がパンサラッサ(2023年サウジC1着など)だった。

 本馬は9月4日にゲート試験を合格した後も栗東で在厩調整。9月20日にはレースで騎乗予定の永島まなみ騎手が跨り、6F81.9秒をマーク。9月25日の坂路では先行していたとはいえ、2歳未勝利に楽に先着して4F53.3秒。追い切り直後の佐々木晶三調教師も「やっぱり走るね」と笑顔を見せている。

・アドマイヤズーム(牡、父モーリス、ダイワズーム、栗東・友道康夫厩舎)

 半兄ヴィアメント(父キングカメハメハ)は芝で1勝、ダートで3勝、障害で1勝を挙げている。本馬は2023年セレクトセール1歳にて、1億1500万円(税抜き)で落札されている。

 7月にゲート試験を合格して、その後は牧場へ戻って調整というパターンは友道康夫厩舎の定番。栗東へ戻ってきてから、坂路とCWを併用して順調に追い切りを消化。9月19日のCWではレースで騎乗予定の川田将雅騎手が跨って、6F79.9秒をマーク。1週前追い切りとなる9月25日のCWでは時計はさほど目立たなかったが、余裕を持った走りが印象的。実戦での走りにも注目したい。

【10月6日(日) 京都芝1800m】

・サトノブリジャール(牡、父エピファネイア、母ベルダム、栗東・友道康夫厩舎)

 母系にはジェンティルドンナ(父ディープインパクト)、ジェラルディーナ(父モーリス)、ロジャーバローズ(父ディープインパクト)といったGIホースの名がズラリ。本馬は2022年セレクトセール当歳にて、1億7000万円(税抜き)で落札されている。

 5月10日のノーザンファームしがらきから栗東へ入厩し、5月16日にゲート試験を合格。この時点で「すぐに競馬というタイプでもないので、成長を促して秋デビュー」とコメントしていた友道康夫調教師。8月27日に栗東へ再入厩し、ここまで順調に追い切りを消化。レースでも騎乗予定の川田将雅騎手が跨った9月25日のCWでは3頭併せで一番遅れる形となったが、動き自体には余裕があり、併せ馬の内容に不安はない。

(取材・文:井内利彰)

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