被災地へ“本当に役立つもの”を届けるために…支援物資を送るときに活用したい「Amazon」のサービス

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2024年09月30日 21:21  All About

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Amazonには、被災地に物資を届けられるサービスがあります。被災地の自治体や支援団体が必要な物資のリストを作成し、支援者がリスト内の商品を購入して直接現地に配送するというものです。このサービスを利用する方法について解説します。

Amazonを通じて被災地に支援物資を届けられる

昨今、地震や水害など多くの災害が発生しており、被災地では物資が不足する状況も生じています。被災地に必要な物資を届けることで、災害に遭った人々を支援したいという人も多いかと思います。

しかし、被災地の人々が何を欲しているのかを知るのは困難です。被災レベルや復興状況によって必要とする物資は異なりますが、そのニーズを把握できないことで、不要となったものが届き続けるという事態も起きてしまっています。

被災地が本当に必要とするものを届けたい。そのような思いに応えるべく、Amazonは「たすけあおうNippon」プロジェクトの一環として、「ほしい物リスト」を活用し被災地に支援物資を届ける取り組みを行っています。

Amazonでは以前から「ほしい物リスト」という機能を提供してきました。これは、自分のほしい商品をあらかじめリストに登録して公開しておくことで、他の人に自分のほしい商品を知らせることができる機能です。

プレゼントを贈る際にも利用されているこの機能を被災地支援のために活用したのが「被災地を応援ほしい物リスト」です。

「被災地を応援ほしい物リスト」とは

被災地の避難所やNPO団体が、必要な商品をリストに登録し、Amazonユーザーに公開します。Amazonユーザーがそのリストから商品を購入すると、あらかじめ届け先として登録されている住所(被災地の避難所など)に商品が配送される仕組みです。

このサービスを利用すれば、被災地の人々が本当に必要としているものを届けることができます。購入者が商品を受け取ったり発送したりすることなく、直接被災地へ届けられるのもメリットです。

被災地を応援ほしい物リストで支援物資を送る方法

以下の手順で送ることができます。

1.

被災地を応援ほしい物リストのページにアクセスします。
被災地を応援ほしい物リストのラインアップ例(2024年9月時点)

このページでは、ほしい物リストを公開している避難所やNPO団体がリストアップされています。物資を届けたい団体のページをクリックします。

2.

購入する商品を決め、「カートに入れる」をクリックします。
購入する商品を決め、「カートに入れる」をクリックする


3.

画面右の「カートに移動」をクリックします。
「カートに移動」をクリックする


4.

「レジに進む」をクリックします。
「レジに進む」をクリックする

※匿名での配送を希望する場合は、「ギフトに設定」のチェックをオフにします。

5.

お届け先住所の選択で、支援先の住所にチェックを入れ、「この場所で受取」をクリックします。
支援先が登録する住所にチェックを入れ、「この場所で受取」をクリックする


6.

ギフト設定をします(匿名ではない配送の場合)。
ギフト設定をする


7.

お支払い方法を選択で、支払い方法を選択します(クレジットカードおよびAmazonギフト券のみ利用可)。
支払い方法を選択する


8.

商品と配送情報を確認のページで内容を確認し、「注文を確定」をクリックします。
内容を確認し、「注文を確定」をクリックする


9.

これで注文は完了です。購入した商品は支援先に直接配送されます。

被災地を応援ほしい物リストの留意点

被災地を応援ほしい物リストを利用する際は、以下の点に留意しておきましょう。

「このリストにはアイテムはありません」と表示されることがある

リストアップされていた物資がすべて購入されていることを意味しています。ただし、物資はその後も追加される場合もあります。

配送業者によるキャンセルが発生する可能性がある

配送業者や配送先地域によって、被災地域への配送が復旧しておらず、配送ができない場合もあります。

注文の集中によるキャンセルが発生する可能性がある

普段は需要が少ない商品に対して注文が集中すると、すべての商品を調達できないことがあります。

東日本大震災から始まったAmazonの災害支援

Amazonによる「たすけあおうNippon」プロジェクトは2011年に発生した東日本大震災による被災者を支援するために始まりました。約7000以上の避難所や学校、支援団体に支援物資が届けられ、以降も熊本地震や豪雨災害において支援活動が行われています。

自治体の中には、支援物資による混乱を防ぐため、Amazonのほしい物リスト以外での支援物資を断っているケースもあります。
令和6年能登半島地震の物資提供に関する石川県七尾市の発表

支援物資を届ける以外にも、Amazonは災害時にアクセス過多で十分に機能できないサーバを、クラウド基盤を利用して復旧させる活動なども行っています。

Amazonが一企業の枠組みを超え、社会的に重要なインフラとして欠かせない存在になっていることがうかがえます。
(文:福田 正人(インターネットサービスガイド))

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