ロッテ・和田康士朗が明かす代走での心構え「ひとつでも先の塁にという意識」

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2024年10月01日 08:44  ベースボールキング

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走塁練習するロッテ・和田康士朗[撮影=岩下雄太]
 ロッテの和田康士朗が9月30日の楽天戦、代走で出場し決勝のホームを踏んだ。

 1−1の9回一死走者なしから荻野貴司が、守護神・則本昂大からセンター前に安打を放つと、ロッテベンチはここで和田を代走に送る。ソトが3ボール2ストライクから6球目の141キロフォークで空振り三振に倒れたが、スタートを切っていた一塁走者・和田が二塁盗塁成功。「(5年連続二桁盗塁は)達成できたらいいですけど、そんなうまくはいかないと思うので、しっかり盗塁する場面が来たら盗塁をチャレンジしていくという感じですね」と話していたが、これで和田は20年から5年連続で二桁10盗塁を達成した。

 ポランコが申告敬遠で一、二塁となり、佐藤都志也の1ストライクからの2球目のフォークがワンバウンド。捕手が弾く間に二塁走者・和田、一塁走者・ポランコがそれぞれ進塁。佐藤は1ボール1ストライクから3球目のフォークをセンター前に弾き返し、三塁走者の和田が生還した。これが決勝点となり、ロッテは2−1で勝利し、4位・楽天との大事な2連戦の初戦をモノにした。

◆ 代走の心構え

 決勝のホームを踏んだ和田は、支配下選手となった20年から主に試合終盤の代走を任されている。

 代走で出場した時に意識することについて「一番はホームに還られるのがベストですけど、なかなかうまくはいかないので、その中で何か1つでも隙があればひとつでも先の塁にという意識を持っています」とのこと。

 まず、代走で出場した時に塁上で確認することは「その時の場面と相手ピッチャー、守備位置を確認して、盗塁を行けるのであれば積極的に狙っていきますし、厳しい場面だったら一塁からでもプレッシャーを与えられるように長打で1本で還られるようにという意識でいます」と明かした。

 緊迫した場面での盗塁、1本の安打で生還するためには“準備”が重要になってくる。試合前練習では「ノーアウト、1アウトで意識も違いますし、そういうことを想定してやっています」と実際の試合を想定して走塁練習。

 試合前練習が終わった後には、「日頃からそういうデータをチェックしていますけど、(今日は)このピッチャーが来るなというのがあったらもう一度、詳しく確認したりとかはします」と映像で相手投手をチェックする。

 1本の安打で一塁、二塁から生還するために試合中も、「肩はずっと試合している相手なのである程度わかっているんですけど、守備位置はその時確認しています」と、漠然とベンチで試合を見ているわけではない。

 「負けられない戦いが続くと思うので、しっかり自分に求められている役割を果たせたらいいなと思います」。和田の盗塁数は今季ここまで10盗塁だが、昨季同様強引に走りにいかず、盗塁を確実に決められるタイミングでスタートを切っている。1点を争う試合が続く中で、和田の走塁がチームの勝敗を分ける可能性もある。残り3試合、その足でチームの勝利に貢献していく。

取材・文=岩下雄太

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  • ズレ下が説明しなくてもわかること。お前は黙って山口航輝、二木康太、大下誠一郎の取材だけやれ。
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