ロッテ・澤田圭佑、再昇格後初の登板は1回無失点 吉井監督「いつもの澤田に戻っている」

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2024年10月04日 09:01  ベースボールキング

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ロッテ・澤田圭佑 (C) Kyodo News
◆ 再昇格後初登板

 ロッテ・澤田圭佑が3日の日本ハム戦で、6月9日の広島戦以来の一軍登板を果たし、1回を無失点に抑えた。

 0−1の7回から登板した澤田は、先頭のレイエスに11球粘られながらも150キロのストレートで見逃し三振に仕留めると、続く代打・松本剛の右中間の当たりをライト・藤原恭大の好捕に助けられ、最後は上川畑大悟を遊ゴロで、1イニングを危なげなく3人で片付けた。

 吉井理人監督は澤田の投球について「途中こっちが使いすぎてへばらせてしまった。回復に時間がかかったんだけど、今日のピッチングを見る限りはいつもの澤田に戻っているかなと思います」と評価した。


◆ ファームでは「上がるためにというよりは…」

 移籍2年目の今季開幕一軍を掴み、初登板から8試合連続無失点に抑えていたが、6月6日の巨人戦、6月9日の広島戦で2試合連続で失点し、翌10日に一軍登録を抹消。

 一軍登録抹消前の投球について澤田は「技術的に噛み合わない部分があったので、それを直すのに1ヶ月くらいかかって。7月くらいからはいい感じに投げられた日は多かったかなと思います」と振り返る。

 ファームでの投球を見ると、「調整というか、微調整というか」と、6月22日の西武二軍戦で少しひねりを入れたフォーム、6月29日のオイシックス戦では捻りのないフォームで投げれば、「真っ直ぐが良かったら抑えられる。ストレートにこだわっています」と、6月29日のオイシックス戦で21球、7月14日のヤクルト二軍戦では11球オールストレートという日もあった。

 ファームでは結果を求めながらも自分の課題を潰していたイメージだったのだろうかーー。

 「上がるためにというよりは、自分の状態を基本的には考えて投げている日のことが多かったですね」。

 春先に「監督に練習した方がいいと言ってくれたので、ナックルカーブを投げている人とかに色々聞いて、使ってみました」と話していたナックルカーブも、8月7日の西武二軍戦で、8−3の9回二死走者なしで長谷川信哉を1ボール2ストライクから左飛に仕留めたナックルカーブは良かった。

 ナックルカーブについて「違和感なく投げられています」と手応え。一軍の実戦でも「カウントを見て、キャッチャーに任せます。そこは」と投げていきたい考えを持っている。

 9月20日のオイシックス戦では、3−4の8回一死走者なしで右打者の熊倉凌に1ストライクから空振りを奪った低めに落ちる2球目の131キロ縦スライダー、2ボール2ストライクから投じた7球目の空振り三振に仕留めた135キロ縦スライダーも良かった。

 ただ本人は「自分のイメージは横に変えているんですけど、見た感じだと縦になっていた。数値で言ったら落ちてはないんですよ」と明かし、スライダに関しても「微調整しています」とのことだった。

◆ シーズン終盤に

 澤田といえば、「去年は全試合200%くらいで投げていましたね。今年は1年間あるのでオープン戦から振り切ったパフォーマンスではなくて、自分のその日の最低のレベルをどれだけ上げられるかを意識して投げています」とシーズン最終盤を見据えて、春先は75%とか最低限のレベルをどれだけ良くできるか意識して投げていた。

 現在はどうなのだろうかーー。「めちゃくちゃ良いという日はあんまりきていないんですけど、一軍に上がってからは兆しが見えそうな感じがするので、一気に上がりそうな感じがあるかなくらいです」と明かした。

 チームはCS出場を決めたが、澤田自身はCSに向けアピールしていく立場。「登板するときに全力で投げられるように頑張ります」。昨季シーズン最終盤に見せた投球をこの秋もマリーンズファンの前で披露したい。

取材・文=岩下雄太

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