ＷＢＣチケット高値転売容疑＝男書類送検、５４０万円利益か―警視庁

　ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）などの観戦チケットを高値で転売したとして、警視庁富坂署は４日、チケット不正転売禁止法違反容疑で、東京都文京区の会社員の男（５７）を書類送検した。容疑を認め、「利益はシーズンシート（年間予約席）の契約費用や生活費に充てた」と供述しているという。

　同署によると、男は２０２１年７月〜今年２月、ＷＢＣやプロ野球巨人の公式戦チケットなど約２７０枚を転売し、計約５４０万円の利益を得ていた。シーズンシートを多めに購入し、使用しない分を高値で販売するなどしていたという。読売新聞東京本社から今年２月に情報提供があり、発覚した。

　送検容疑は昨年３月６日ごろ、同１６日開催のＷＢＣ準々決勝日本―イタリア戦を巡り、シーズンシート契約者が得られる優先権で入手したチケット計４枚（定価計２万８０００円）を、インターネットの転売サイトで都内の女性に計２８万円で販売するなどした疑い。