AMDが新BIOSを公開 Ryzen 9000シリーズの性能向上/各社の発表に見る、Windows 11のシェア率は?

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2024年10月06日 06:11  ITmedia PC USER

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AMDが、Ryzen 9000シリーズ向けの新BIOSをリリースした

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、9月29日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!


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●AMDが新BIOSを公開 Ryzen 9000シリーズの性能向上


 AMDは9月30日(現地時間)、AMD Ryzen 5 9600X/Ryzen 7 9700Xプロセッサの性能向上を図る、最新のBIOS「AGESA PI 1.2.0.2」をリリースした。AMD Ryzen 600シリーズのチップセットを搭載するAMD Socket AM5マザーボードに適用できる。


 AMD Ryzen 5 9600X/Ryzen 7 9700Xシリーズでは、105W cTDPの設定がサポートされる。このブースト機能はマルチスレッドのワークロードで特に有益だが、スレッド数の少ないアプリでも多少のメリットが見られるという。


 105Wは設計限界を超えておらず、保証も無効にはならない。ただし、当然ながら105Wの高い発熱に対応できる冷却システムが必要になる。


 また、AMD Ryzen 9 9000シリーズでは、マルチコアCPUモデルのコア間におけるレイテンシを削減している。大多数のアプリケーションで顕著な違いは生じないが、レイテンシの影響を受けやすいゲームではユーザーが改善を実感できる可能性があるとしている。


●各社の発表に見る、Windows 11のシェア率は?


 PCゲームプラットフォームのSteamを運営するValveが、Steamを利用しているユーザーのハードウェアおよびソフトウェアに関する2024年9月度の調査結果を発表した。


 これによると、よく利用されているOSは、Windows 10(64bit)が48.66%でトップ。次いでWindows 11(64bit)の47.69%となっている。Windows 10のサポートは2025年10月に終了するため、徐々にWindows 11に移行が進むと考えられる。


 なお、Windowsのトラフィック解析を行うWebサイトのStatcounterによると、2024年9月度のデスクトップOSシェアはWindows 10が62.79%でトップ。次いでWindows 11の33.37%となっている。


 Windows 10のシェアは、Windows 11がリリースされた2021年末をピークに下がり始めているとはいえ、いまだ6割以上のシェアを占めている。


 2020年1月にサポートが終了したWindows 7の場合、2018年には早々にWindows 10(2015年リリース)とシェア交代が起きたことを考えると、Windows 11のシェアがトップになるには、まだ時間がかかりそうだ。


●9月度の月例アップデートでWindowsの再起動の不具合発生 ロールバックで解決


 Microsoftは9月27日(現地時間)、Windows 11向けの9月度非セキュリティプレビュー更新プログラム(KB5043145)をインストールした場合、デバイスが再起動を繰り返すといった不具合があると明らかにした。


 ユーザーからの報告によると、9月26日に配信が始まった非セキュリティプレビュー更新プログラム(KB5043145)のインストール後に、繰り返し再起動が発生したり、ブルーバックやグリーンバックが発生して応答しなくなる現象が起きるという。自動修復ツールやBitLocker回復が起動することもあるとしている。


 影響を受けるのは、Windows 11のバージョン23H2および22H2だ。Microsoftはこの問題を「既知の問題のロールバック(KIR)」を使用して解決するとのこと。本記事の公開時点では既に各デバイスへ展開されているはずだ。


●「Windows 11 Enterprise LTSC 2024」の一般提供開始


 Microsoftは10月1日(現地時間)、Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)のリリースに合わせ、新しい長期サービスチャネル(LTSC)となるWindows 11 Enterprise LTSC 2024の一般提供を開始した。


 LTSCは製造、医療システムなど、長期的なデバイス更新の安定性を必要とする特殊な目的のデバイスや環境向けに提供されているオプションだ。ボリュームライセンスプログラムを通じて、ユーザーまたはデバイスごとのモデルで利用できる。サポート期間は5年間となっている。


 なお、IoT機器向けのWindows 11 IoT Enterprise LTSC 2024も合わせてリリースされた。こちらのサポート期間は10年間となっている。


●「PowerToys 0.85」公開 「New+」ツールが追加


 Microsoftは10月2日、パワーユーザー向けの公式ユーティリティーツール「PowerToys」の最新版、バージョン0.85.0をリリースした。本バージョンでは、新ユーティリティーとなる「New+」が追加されている。


 New+は、あらかじめ各アプリのテンプレートを作成しておき、エクスプローラーのコンテキストメニューから、そのテンプレートを選択して作業を開始できるという機能だ。WordやExcelを開いて決まった書式を設定したり、既存のファイルをコピーしたりしている場合には便利だろう。


 この他、Power Toysで使用するUI言語をOSとは別の言語に設定したり、「プレビュー(Peek)」のメモリ使用量が削減されるといった修正も行われている。


●GoogleがChromebookに新機能を追加 SamsungとLenovoから新モデルも


 Googleは10月1日(現地時間)、Chromebookに追加される新機能と、Samsung、Lenovoから発売されるChromebookの新モデルを発表した。


 追加される新機能は、以下の通りだ。


・Geminiとのチャット


 ホーム画面から、直接Geminiとチャットが可能になる。


・Welcome Recap


 Chromebookにログインすると、どのデバイスで何をしていたのかが視覚的に表示されるようになる。ビデオ通話に参加するためのリマインダー、最近開いたファイルへのクイックアクセス、AndroidまたはiOSスマートフォンで読み始めた記事の続きなどが提案される場合がある。


・Focusモード


 集中する時間を確保したい場合や、特定のタスクを完了したい場合は「サイレントモード」が自動的にオンになる。


・重要なファイルのホーム画面へのピン止め


 重要なファイルやよく使うファイルを、ホーム画面にピン留めしておけるようになる。ピン止めしたファイルは、オンラインでもオフラインでもクリックするだけでアクセスできる。


・Help me read(Chromebook Plus向け)


 右クリックするだけでPDF、記事、またはWebサイトを要約する。2025年には、さらに明確にする必要がある特定の文や段落を強調表示することも可能になる。


・ライブ翻訳(Chromebook Plus向け)


 Zoom会議やYouTubeのライブ配信、家族から送られてきた動画ファイルなど、画面上に表示されているもの全てにGoogle AIによる字幕翻訳が可能になる。


・レコーダーアプリが利用可能に(Chromebook Plus向け)


 話者を検出してラベル付けし、録音されたコンテンツをリアルタイムで文字起こしできる「レコーダー」アプリが利用可能になる。


・新しいビデオ通話機能(Chromebook Plus向け)


 スタジオスタイルのマイク機能により、AIベースの高品質マイクシミュレーションで非常にクリアな音声が得られ、ノイズや部屋の反響も軽減される。また、内蔵の外観エフェクトにより、照明や明るさなどが自動的に調整される。これらの機能はどのビデオ通話アプリでも使用可能だ。


SamsungとLenovoの新Chromebook


 Samsungからは、これまでで最も軽くて薄いChromebook Plusがリリースされる。15.6型のOLEDディスプレイ、チップセットにCore 3 100U、メモリは8GBを搭載している。さらにQuick Insertキーを搭載した初のChromebook Plusとなる。


 Quick Insertキーを押すと、入力中の内容の編集やURLリンクの追加、絵文字やGIFの検索など、必要な機能に素早くアクセスできる。Quick Insertキーを備えるのはSamsung Galaxy Chromebook Plusのみだが、既存のChromebookユーザーはキーボードショートカットから利用可能だ。


 Lenovoの「Lenovo Chromebook Duet 11」は、キーボードが分離する2in1タイプのChromebookだ。チップセットにMediaTek Kompanio 838、メモリは最大8GBを搭載できる。



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