ソシエダ、スチッチのゴラッソでアトレティコとドロー…久保建英はフル出場で多くの好機創出

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2024年10月07日 06:16  サッカーキング

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久保建英は得意の形から幾度となくゴールに迫る [写真]=Getty Images
 ラ・リーガ第9節が6日に行われ、レアル・ソシエダとアトレティコ・マドリードが対戦した。

 今季のレアル・ソシエダは前節終了時点で2勝2分4敗の勝ち点「8」獲得にとどまり、開幕から低調な滑り出しとなっている。ヨーロッパリーグ(EL)でも、9月25日に行われたリーグフェーズ第1節でニースと1−1で引き分けた後、今月3日にはアンデルレヒトに1−2と黒星を喫し、波に乗れていない。良い形で代表ウィークに突入するためにも、今節はホームで“3強”の一角を打ち崩したい。

 一方、大型補強で賑やかな夏を過ごしたアトレティコ・マドリードは、前節終了時点で4勝4分という成績を残し、勝ち点「16」を獲得。勝ちきれない試合も少なくはないが、無敗をキープしている。2日にはチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第2節でベンフィカに0−4とショッキングな敗北を喫したが、この敗北を払しょくする勝利を掴むことはできるだろうか。

 レアル・ソシエダは久保建英を筆頭に、マルティン・スビメンディやミケル・オヤルサバルらの主力がスターティングメンバーに並ぶ。対するアトレティコ・マドリードもアントワーヌ・グリーズマン、コケ、コナー・ギャラガーらが先発に名を連ね、クレマン・ラングレは加入後初の出場を果たした。

 試合はキックオフから1分足らずで均衡が破れる。アトレティコ・マドリードのボールで試合がスタートすると、1度は自陣でレアル・ソシエダのハイプレスによってボールを失ったものの、コケが即座に奪い返し、グリーズマンとのパス交換から左サイドへ展開。ボールを受けたハビ・ガランが背後のスペースへ浮き球のボールを送ると、うまくボックス内に入ったグリーズマンが足裏で落とし、待っていたフリアン・アルバレスが左足で仕留める。アトレティコ・マドリードが先制に成功した。

 ホームで早々と先手を取られたレアル・ソシエダは、12分左コーナーキックでチャンスを構築。セルヒオ・ゴメスが左足でアウトスイングのボールを蹴り込むと、ファーサイドで合わせたスビメンディのヘディングシュートは枠を捉えたが、ここはGKヤン・オブラクが立ちはだかる。こぼれ球にナイフ・アゲルドが詰めるも、またもオブラクが見事な反応でゴールを死守した。

 その後はレアル・ソシエダがボールを握る時間を増加させたものの、アトレティコ・マドリードの強固な守備陣を攻略し切ることはできない。42分には右サイド深い位置から強引にカットインした久保が強引に左足を振り抜くも、GKオブラクの横っ飛びセーブに阻まれ、前半はアトレティコ・マドリードの1点リードで終了した。

 後半に入っても試合の様相は大きく変わらず、5バックで構えるアトレティコ・マドリードに対して、レアル・ソシエダがボールを握って隙を探る形。アトレティコ・マドリードはなかなか前に出る時間を作れなかったものの、58分にはシンプルな攻撃で1つチャンスを構築。アルバレスからのスルーパスでグリーズマンが左へ抜け出し、中央へ折り返すと、ファーサイドから走り込んできたナウエル・モリーナがダイレクトで合わせる。ここは枠を捉えきれなかった。

 このまま1点差で試合終盤に突入したものの、レアル・ソシエダは意外な形で試合を振り出しに戻す。84分、敵陣左サイド高い位置でオヤルサバルがルーズボールを回収すると、ボックス手前左寄りの位置でフリーになったルカ・スチッチが迷いなく左足一閃。ファーサイドを狙った一撃がゴールに吸い込まれた。スチッチの加入後初ゴール、そして鮮烈な“ゴラッソ”で同点に追いついた。

 勢いに乗るレアル・ソシエダは後半アディショナルタイム、右サイドからカットインした久保が左足狙うも、強烈なシュートはわずかに枠の上へ。グリーズマンがベンチに下がっていたアトレティコ・マドリードは、最後まで反撃に転じることができず、試合は1−1でタイムアップを迎えた。

 この後、欧州各国主要リーグはインターナショナルマッチウィークに突入。次節、レアル・ソシエダは19日に敵地でジローナと、アトレティコ・マドリードは20日にホームでレガネスと、それぞれ対戦する。

【スコア】
レアル・ソシエダ 1−1 アトレティコ・マドリード

【得点者】
0−1 1分 フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリード)
1−1 84分 ルカ・スチッチ(レアル・ソシエダ)

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