持病があることを受け入れてくれた彼が「何かヘン…」その違和感の正体/恋愛人気記事BEST

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2024年10月07日 16:10  女子SPA!

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※画像はイメージです
 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「恋愛」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2020年10月1日 記事は取材時の状況)

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 持病を持っていることで、恋愛に対して臆病になってしまう……。今回はそんな当事者のエピソードを紹介します。

 先天性の心疾患を抱えている斎藤かなさん(仮名・30歳)は、ある男性と出会ったことで、恋をすることがより怖くなってしまいました。

◆勇気を出して持病をカミングアウトしたら…

 2年前の夏、かなさんはマッチングアプリで3歳年上の友広さん(仮名)と意気投合。

「食事に誘われ、3回目のデートで告白されました。とても嬉しかったのですが、自分に心疾患があることが言い出せなくて」

 せっかく好きになってくれた彼に、嫌われたくない。でも、黙ったまま付き合い続けるのは、彼を騙しているみたいで嫌だ。そんな葛藤の末、かなさんは付き合って1か月後の旅行中、友広さんに持病を打ち明けました。すると、友広さんからは予期せぬ返答が……。

「実は僕も持病があるんだと打ち明けられたんです」

 どんな病気かと尋ねるかなさんに対し、友広さんは、

「免疫系の病気。数年前に突然発症して、一時期は薬も飲んでたし、定期健診にも行かないといけなかった。医師からは余命宣告されたけど、奇跡的に生き続けることができた」

 と告げたのだそう。その話を聞いて、かなさんの中では友広さんへの気持ちがより募っていきました。

「打ち明けてくれたことが嬉しかったし、似たような苦しみを背負ってきたんだと知ったら、彼を守りたい、支えたいと思ったんです」

◆一番大切な人が、よき理解者に

 私たちは、似た者同士。そう感じたかなさんはその後、デートであるあるな悩みも友広さんに相談するように。

「例えば、駐車場問題。私みたいに内臓疾患を抱えていると、見た目で持病が分からないので、体調がツラいときに障害者専用の駐車場に止めると、周りから冷たい視線を向けられることが多い。そんなあるあるな悩みを共有できたことが嬉しかったです」

 今まで自分だけで抱えてきたツラさや悲しみを、一番大切な人と分かち合える喜びを感じるたび、かなさんは友広さんとの将来を思い描くようになっていきました。

「持病があるから、自分に結婚は無理かもしれないと思っていたけれど、こういう人もいるんだなと知れて、未来が明るくなりました」

 しかし、付き合いが長くなると、友広さんの言葉に違和感を覚えることが……。

「障害者手帳を持っていると言っていたのに、数か月後に話した時には申請していないと言ったり……。あれ? つじつまが合わないなと感じることが増えました」

◆持病の話は彼のウソだった!

 そんな違和感が決定的なものに変わったのは、付き合ってから1年半がたったある日。

「付き合って1年も経つと、障害の話をあまりしなくなったのですが、私は結婚も考えていたから、彼の病気がもし再発したときにどんなサポートができるか考えたくて、改めて病気について詳しく聞いておこうと思いました」

「ねえ、友くんの病気って、どんな病名だったの?」そうかなさんが尋ねると、友広さんは笑いながら「え?なんの話?僕は病気なんてしたことないよ」と言った後、マズイという顔に……。その表情を見たかなさんは、病気の話が嘘だったのだと悟りました。

「月日が経って、彼は自分が作り上げた設定を忘れていたみたい。なんで、そんな嘘をついたのかと尋ねても、何も答えてくれませんでした」

◆「持病を打ち明けること」が怖くなり…

 心を踏みにじられたと感じたかなさんはデートを中断し、帰宅。すると、その日以降、友広さんから一切連絡がこなくなり、LINEもブロックされました。

「結局、彼は何がしたかったのか、いまだに分かりません。どうして、私に話を合わせたのか、そして残酷な嘘をついたのか……。ちゃんと知りたいです」

 そうは言いながらも、かなさんは友広さんのことを早く忘れたいとも思っています。

「こんな自分でも結婚できるかもしれないと、甘い夢を見せてくれた大切な人でした。だからこそ、彼の嘘は痛かった。もう二度と関わりたくないです」

 この恋愛以降、かなさんは人を信じることや持病を打ち明けることが、これまで以上に怖くなってしまったそう。

 友広さんと付き合った2年という月日を取り戻すことはできませんが、本当に身体のことを理解しようとしてくれる温かい人との出会いにより、心の傷が少しでも治ることを祈りたいものです。

<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

このニュースに関するつぶやき

  • 持病を打ち明けても…相手が驚いたり困惑したり…不安だよね。なのに、なんで相手はそんな嘘をついたのか?嘘は最悪のタイミングで(繕いようの無い位)バレるもの…。
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