野沢雅子の声がAI音声に!? 青二プロ、多言語化したAI音声を世界市場へ届けるパートナーシップ締結

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2024年10月07日 17:21  アニメ!アニメ!

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野沢雅子
声優事務所の青二プロダクション(青二プロ)とAI音声プラットフォームを手掛けるCoeFontが、AI音声技術を活用したグローバル戦略を展開するためのパートナーシップを締結した。野沢雅子や銀河万丈ら、青二プロ所属声優の音声データから多言語化したAI音声を作成し、海外における音声アシスタントなどのプラットフォーム向けに提供していく。

昨今、生成AIへの注目度が高まるなかで、唯一無二の特徴を持っている声優たちとAIの向き合い方が問われている。日本国内外を問わず、声優や俳優の音声を不正に学習させるという事件が発生し、ルールメイキングの必要性に迫られている。

そのような背景のなかで、業界を代表する声優事務所である青二プロとAI音声プラットフォームサービスを提供するCoeFontは、AIの脅威にのみ注目するのではなく、演者の権利を適切に守りながら魅力的な声を持つ人々の“声の可能性を高める”べく、第一歩を踏み出す必要があるという想いが一致したことからこのたびの協業開始に至った。

このたびのグローバル戦略パートナーシップでは、青二プロに所属する声優たちの魅力的な音声データを、CoeFontのAI音声技術で英語や中国語をはじめとした多言語化への対応を行う。この多言語化対応がなされた高品質なAI音声を、主に音声アシスタント(例:Amazon Alexa、Google アシスタント)、ロボット・音声ナビゲーション搭載製品(例:Pepper、医療機器)などへの提供・提案を進めていく。

これにより、グローバルな市場における音声認識技術の普及や社会福祉に貢献し、より多くのユーザーに親しみのある声優の声でサービスを利用してもらうことを目指すものとなる。発表に伴い公開されたイメージ動画では、野沢雅子の英語と中国語のAI音声を視聴できる。

なお、両社の協業によるAI音声は、アニメーション、外国語映画の吹き替えなど「演技」の領域に関わるものには提供されない。あくまで、「演技」領域を除いた多言語化したAI音声を作成し、AI音声技術と声優の活動領域の棲み分けを適切に行うとしている。

両社は今後、グローバル展開の領域において協業を開始し、取り組みを通して得られた知見は両社の中で留めることなく、日本国内外におけるAI音声技術と演者との適切な関係性の構築に貢献していくとする。
第1弾では、青二プロに所属する10名の声優が参画し、日本語で収録した音声データを英語をはじめとする多言語のAI音声に変換し提供する予定。参画声優については後日、順次公開される。

<以下、コメント全文掲載>

青二プロダクション 代表取締役社長 竹内健次郎

まず大切な事は、AIは人間をサポートするための道具であり、我々の可能性を拡大するために利用される技術である、という考え方です。
人である声優が命を吹き込むことにより、生きたキャラクターが生まれ続けていることを全ての方々に理解していただきたい。
今回の取り組みはAI音声技術を敵としてではなく、その声の持つ魅力を世界中で応援してくださっている皆様へ届けるための技術と捉えております。あくまでも声優の演技の領域ではない声の持つ魅力を演者の権利をしっかりと守りながら活用していくことを目的に、この度株式会社CoeFontと協業していく決断をいたしました。

CoeFont 代表取締役 早川尚吾

日本の声優の皆さんの声の魅力は、世界を見渡してもトップクラスであると考えています。そんな魅力的な声の可能性を、声の権利を守りながら拡大するお手伝いをできることとなり、大変興奮しています。AIだからこそできる多言語化の領域で、日本の魅力的な声を世界に広められれば嬉しいです。<AI音声の提供先例>
主に下記のサービス、製品に多言語化されたAI音声を提供します。
・AI / 音声アシスタント(例:Amazon Alexa、Google アシスタント)
・ロボット、音声ナビゲーション搭載製品(例:Pepper、医療機器)

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