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茨城と宮城、富山、奈良4県警の合同捜査本部は7日、カンボジアを拠点に日本国内の特殊詐欺事件に関与したとして、日本人12人を詐欺容疑で逮捕した。いずれも現地当局に確保されていた。SNS(ネット交流サービス)で闇バイトに応募し、特殊詐欺グループで電話をかける「かけ子」をしていた可能性がある。
逮捕されたのは、茨城県神栖市の自称配管工、長谷川武士容疑者(43)ら18〜45歳の男性。茨城県警などが6日、捜査員をカンボジアに派遣。身柄の引き渡しを受け、移送中の飛行機が日本領空に入った7日、機内で逮捕状を執行した。
逮捕容疑は7〜8月、NTT職員や警察官になりすまし、富山市の40代女性に無料通信アプリ・LINE(ライン)や電話で「携帯電話が不正利用されている」「160万円を送金してもらえば調査ができる」などとうそを伝え、現金160万円をだまし取ったとしている。県警などは認否を明らかにしていない。
12人のうち複数人が8月、助けを求め現地当局に保護された。拠点にしていた雑居ビルの一室からは複数のスマートフォンやパソコン、メモが見つかり、事件への関与が浮上した。【西夏生】
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