「好奇心は猫を殺す」という言葉もあるが、子供の好奇心は猫の非にならないほど危険である。
以前X上では、その事実を雄弁に語る「変わり果てたコンセント」が話題となっていたのをご存知だろうか。
■黒焦げになったコンセント、挿さっているのは…
今回注目したいのは、Xユーザー・農家のヨッメさんが投稿した一連のポスト。
「今までコンセントの穴に全く興味示さなかったくせなんなの」「ずっと見張っとくとか無理なんだけど」と、意味深な文章の綴られたポストには、真っ黒に焦げたコンセント穴の写真が添えられている。
なんとコンセント穴には、USB-Cが挿さっていたではないか。直前まではライトニングケーブルが挿さっていたようで、その端子は見るも無惨な黒焦げになっている。
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■「似た体験」を語るユーザーも見られるが…
こちらの恐ろしい光景は瞬く間に話題となり、件のポストは投稿からわずか数日で4,000件近くものリポストを記録。
Xユーザーからは「子供って、不意にやりますよね…」「これは危ない。火事寸前」「子供は大人の行動を真似したがりますからね。大人が何かを挿すのを見て、興味が出てしまったのでしょう」といった驚きの声が多数寄せられている。
また「小さい頃に、ピンセットを入れた経験があります」「自分は車の鍵とナイフを入れて、感電で死にかけました」といった恐ろしい体験談も散見された。
しかし令和の現代においては、子供の好奇心による感電の危険度が、これまで以上に跳ね上がっているように感じられる。その根拠と、過去の事例を見てみよう。
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■子供からは「大人と同じ」に映る?
今までコンセントの穴に全く興味示さなかったくせなんなの😭ずっと見張っとくとか無理なんだけど pic.twitter.com/saE4wLTkg0
— 農家のヨッメ (@maeda_nou3) August 27, 2024
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先に挙げた例のように、コンセント穴に「異物を差し込む」という行為そのものは以前より見られた事故。読者諸君の中にも「経験がある」という人物がいるのでは。
しかし、例にあったピンセット、車の鍵、ナイフなどは幼い子供の手の届かない場所に隠せるほか、そもそも大人が決して「コンセント穴に差し込まない」物体である。
しかし、USB-Cおよびライトニングケーブルは、専用となるアダプタを介して使用する機器。そのため子供の目からは「大人がコンセント穴に差し込んでいる(挿しても良い)物体」として映っているのではないだろうか。
だが、幼い子供が「アダプタの使用」までを理解しているはずがなく、今回のようにコンセント穴に「直接挿す」事態が起こってしまうのだと考えられる。
加えて、これらのケーブルがコンセント穴付近に放置(挿さったまま)になっているケースが多いことも、事故の要因のひとつだろう。昨年10月にも、本件と非常によく似たケースが発見され、多数のXユーザーに衝撃を与えていたのは記憶に新しい。
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■消費者庁も勧める対策は…
件のポスト投稿主・農家のヨッメさんは、ことの経緯について「3歳の子がカウンター上の高い位置にあるコンセントに椅子を持ってきて、タイプCとLightningのケーブル両方を穴にブッ挿すました」「火が出ましたが(長女が見てた)ケガはしてません。リプを参考に色々対策します…」と説明していた。
寄せられたリプライの中には「コンセントカバー(キャップ)」の使用をオススメするものが多数。ちなみに過去、別件での取材にて消費者庁・国民生活センターも同アイテムの使用を推奨していると判明したのだ。
「コンセント全体を覆い、容易に取り外せないタイプのコンセントカバーを用いるとより安全です」とのアドバイスも得られているので、新たに購入を検討している人は、ぜひ参考にしてほしい。
また、コンセント穴と幼児の感電の危険性については「(コンセントは)小さな子どもの目に触れやすく手が届きやすい位置にあります。このため、赤ちゃんがよだれで濡れた指で触ったり、幼児がクリップや車のキーなど身近な金属をコンセントに差し込んだりして、感電によるやけどの事故を起こすことがあります。また、家庭用の100Vの電圧であっても心臓麻痺を起こす可能性があります」とのコメントが得られている。
なお、万一心臓マヒになった場合、処置のタイムリミットは「約3分」だという。改めて、感電の危険性を肝に銘じておきたい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)