【バスケ】“NBAデビュー”河村勇輝「少しはいいアピールができた」９分間で５得点３アシスト

＜NBAオープン戦：マーベリックス116−121グリズリーズ＞◇7日（日本時間8日）◇米テキサス州◇アメリカン・エアラインズ・センター

河村勇輝（23）が、“NBAデビュー”戦で、5得点3アシストをマークした。

第4クオーター（Q）残り9分16秒から途中出場。これまでと同じように深々とお辞儀をしてからコートインすると、いきなり見せ場を作った。ボールを受けて初のシュートを放つと、きれいな放物線を描いたボールがリングに吸い込まれた。日本からきた172センチの新人の初得点に、ベンチの仲間も立ち上がって喜びを共有した。

「コートに立てたことはうれしい。完璧ではないが、少しはいいアピールができた」。試合後に振り返った通り、試合終了まで持ち味を発揮した。司令塔として攻撃を組み立てながら、残り5分にはボール下に鋭く切り込んでファウルをもらい、フリースローを2本成功。残り4分からは3つのアシストを重ね、9分16秒の出場で初戦を終えた。

グリズリーズとエグジビット10契約を結んでいる。NBAで定められている契約の1つで、最低年俸、無保証となるが、クラブはシーズン開幕前、NBAと下部組織のGリーグチームを一定期間行き来できるツーウェー契約に切り替えることが可能となる。開幕前にどのような判断をチームが下すかは予断を許さない。与えられた場面、日々の練習で全力を尽くしていくしかない。「明日どうなるか分からない状況が毎日続いているけれど、頑張りたい」と見据えた。