有給中も6割が「会社の連絡を確認」、4割が「有給取得に罪悪感」

　有給中も6割の人が「会社からの連絡を見ることがある」――MS-Japan（東京都千代田区）が、そんな調査結果を発表した。会社員の有給取得への意識は、どのようになっているのだろうか。

●有給消化率は？

　過去1年での有給の消化日数は、中央値が「10日」で、「5～8日」消化した人の割合が最多に。6割の人が、10日以上消化していることが明らかとなった。

　また、有給消化率の中央値は60.0％に。平均は62.3％となっている。

●取得理由に年代で差

　有給を使用するシチュエーションは、1位に「旅行」（48.5％）が挙がった。2位以降には「自宅でゆっくり」（47.3％）、「外出」「病気・けが・体調不良」（ともに43.4％）が続いている。

　年齢別に見ると、40代では「病気・けが・体調不良」（51.8％）が1位に挙がった。また、40代では6位に「育児」（19.6％）が、50代では同じく6位に「介護」（9.2％）がランクインしている。

●4割が「取得に罪悪感」

　また、有給を取得する際には10.0％の人が申し訳なさを「感じる」という結果に。「やや感じる」（28.0％）と合わせると、約4割に及んでいる。

　「感じる」「やや感じる」の合計は、20・30代では43.1％、40代では41.5％、50代では35.6％に。若い世代ほど申し訳なさを感じている傾向がうかがえた。

●6割が「会社からの連絡を確認」

　また、11.4％の人が有給中にも会社からの連絡を「いつでも確認できるようにしている」ことが分かった。「できるだけ確認する」（18.2％）、「時間があるときだけ確認する」（32.2％）と合わせると、6割の人が有給中にも、会社からの連絡を確認することがあるとしている。

　「いつでも確認できるようにしている」「できるだけ確認する」「時間があるときだけ確認する」を合わせた3項目の合計は、20・30代で53.9％、40代で60.3％、50代で64.7％に。取得する際の罪悪感に関する結果とは逆に、年代が上になるほど、大きくなる傾向がみられた。

　調査は9月10～18日にインターネットで実施。全国の男女409人から回答を得た。

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