北海道 明日10日朝も今朝と同じくらいの冷え込みに 寝冷え注意

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2024年10月09日 15:17  日本気象協会

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日本気象協会

北海道 明日10日朝も今朝と同じくらいの冷え込みに 寝冷え注意

今朝は札幌で今シーズン初めて10℃を下回るなど、冷え込みが強まりました。明日10日の朝も今朝と同じくらいの冷え込みとなる所が多くなりそうです。今夜も暖かくしてお休み下さい。



●9日朝 札幌は今シーズン初めて1ケタ台の冷え込みに


今日9日朝の北海道付近は高気圧の圏内で、道北や道央、道南では晴れた所が多くなりました。

昨夜8日から今朝にかけては夜間に晴れて風の弱い状態となり、放射冷却現象が強まりやすい条件となったため、冷え込みが強まった所が多くなりました。道内の今朝の最低気温は、最も下がった上川地方の幌加内町朱鞠内ではマイナス0.7℃など、道北や後志地方のアメダス4地点で最低気温が0℃未満の冬日となりました。

札幌でも8.1℃まで下がり、今シーズンで初めて10℃を下回りました。また、倶知安2.5℃、小樽7.9℃、室蘭9.9℃、函館10.4℃など道北や道央、道南方面を中心に、札幌を含む道内の気温を観測しているアメダス174地点中69地点で今シーズン一番低い最低気温となりました。


●明日10日朝も今朝と同じくらいの冷え込みに


今夜から明日10日にかけて、北海道付近は引き続き高気圧の圏内となるでしょう。今夜から明日朝にかけても広く晴れる見込みです。

このため、明日10日の朝も放射冷却現象が強まりやすく、今朝と同じくらいの冷え込みとなる所が多くなるでしょう。今朝は雲が広がった道東でも割合晴れるため、道東では今朝より冷え込みが強まる見込みです。夜間に寝ている間に体を冷やしすぎてしまう可能性があるため、夜の就寝時は暖かくしてお休み下さい。

なお、内陸を中心に霜の降りる恐れがあります。農作物の管理には注意が必要です。


●放射冷却現象とは


この時期、夜から朝にかけて穏やかに晴れると「放射冷却現象」が強まるため、気温がグンと下がります。

「放射冷却」とは、どういった現象かといいますと、物が外へ熱を出して、冷えることです。

例えば、寒い夜に、布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに、布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

夜から朝にかけて曇りの天気だと、雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくく、冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると、布団と同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱は、どんどん空へ逃げてしまうため、冷え込みが強くなるのです。

放射冷却現象が強まるという予報の時は、夜から朝にかけて冷え込みが強まります。しっかり暖かくして、お過ごしください。



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