恋は何がキッカケで始まるかわからない。9月中旬にXに投稿された創作漫画『彼氏の浮気相手と同居する話』は、タイトル通り予想外の角度から展開するラブコメ作品だ。
(参考:漫画『彼氏の浮気相手と同居する話』を読む)
同居している彼氏・翔太の浮気現場を目撃した真昼は、別れを告げて逃げるようにその場を去る。追いかけてきた浮気相手の女性・深月に呼び止められ、丁寧な謝罪を受ける真昼。ひとまず修羅場にならずに一安心だが、帰る家を失ったことに気づく。そんな真昼に、深月は自分の家に来るように提案してーー。
本作を手掛けたのは、コンペを勝ち抜き、現在は連載に向けて準備を進めているという蒼樹めいさん(@mei_ao23)。9月には読み切り漫画として自身初となるラブロマンス作品『あなたの好きな私』がウェブコミックサービス『マグコミ』で配信されるなど、今後の活躍が期待される漫画家だ。そんな蒼樹さんに、『彼氏の浮気相手と同居する話』をどのように描いたのかなど話を聞いた。(望月悠木)
■「翔太と比較しても圧倒的に深月のほうがカッコイイ」
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――なぜ“彼氏の浮気相手と同居する話”という物語にしたのですか?
蒼樹:まず「もしかしたら起こるかもしれない」ということを意識して導入を考えました。そのうえで、「『浮気された』という絶望から、むしろ浮気相手に心を許して仲良くなっていく物語だったら面白いのでは?」と浮かび、ストーリーを組み立てていきました。
――真昼と深月の2人はどのようにして生まれたのですか?
蒼樹:真昼は温厚で平凡な女性を意識して描きました。深月はとにかくカッコイイ女性を意識しました。やはり終盤に浮気者・翔太を圧倒して読者さんにスカッとしてもらいたかったため、とにかく“カッコよさと美しさを兼ね備えた女性”として深月を描いています。
――2人のファッションがどちらもオシャレで印象的でした。
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蒼樹:真昼はシンプルで清潔感がある女性、深月は大人のカッコイイ女性を意識しました。いろいろな服装を描けて楽しかったです。
――多幸感いっぱいの2人のやり取りがたまらなかったです。2人の会話などを描くうえでこだわった点は?
蒼樹:インパクトを残したいシーンでは、1ページまるまる使い、キャラの行動が印象的に映るように描きました。また、冒頭の浮気が発覚するシーンはインパクトを持たせ、それ以降は2人の距離が徐々に近づいていくため、優しい空気感を醸し出せるように意識しました。
――上着をかけたり、指輪をほめる時に手に触れたりなど、真昼と深月の距離が近くなるシーンでは、顔だけではなく全身を描いていましたね。
蒼樹:真昼側の気持ちになり、「こんなことされたらドキドキするだろうな」とイメージしながら構図などを考えました。また、「翔太と比較しても圧倒的に深月のほうがカッコイイ」ということも印象付けられるように描いています。
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――続きが気になる終わり方でしたが、続編の予定はありますか?
蒼樹:続編を描く予定はありません。ただ、ありがたいことに「続きを読みたい」という声をいただいており、とても嬉しいです。
――最後に今後はどのような作品を描いていきたいですか?
蒼樹:現在、連載準備中の作品もありますが、ラブコメやラブロマンスなど幅広い作品を描いていきたいです。 「自分の作品で読者さんの感情を揺さぶるような作品を作っていけたら」と思っています。
(望月悠木)
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