NPUを統合したIntelの新型CPU「Core Ultra 200S」シリーズの予約受付がスタート 一部は予約終了モデルも

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2024年10月15日 15:11  ITmedia PC USER

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ドスパラ秋葉原本店の告知ポスター

 先週末の10月11日、複数のPCパーツショップでIntelの次世代CPUの販売予約がスタートした。10月25日に登場する「Core Ultra 200S」シリーズに属する5モデルで、価格とスペックは以下の通りだ。


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●最上位「Core Ultra 9 285K」は間もなく予約完了のショップも


 いずれもクロック倍率がアンロックとなっている“末尾K”のラインアップで、CPUクーラーは付属しない。ソケット形状はこれまでと互換性のないLGA1851に変更され、同時期に登場する「Intel Z890チップセット」などを搭載したマザーボードとの組み合わせが必須となる。


 予約販売がスタートした当日の反響は、まだ薄めの印象だ。あるショップは「マザーボードも大量に登場するはずですが、まだ詳細が下りてきていないので、何ともいえないところがありますね。まあ、まだ25日まで時間があるので、じわじわと売り方を整えていければと思っています」と話していた。


 ユーザーもショップも様子見感が漂う中での船出となりそうではあるが、それでも最上位の「Core Ultra 9 285K」は予約初日に初回入荷予定の上限近くに達するショップが複数みられた。


 別のショップは「今後、CPUクーラーや水冷キットの売れ方も変わってくるかなと思います。Ryzen 9000シリーズもそうですが、秋から年末にかけてのトレンドを作るのは確実なので、有効な組み方をご提示できるように準備していきたいですね」と年の瀬を見据えていた。


●アルミフレームモデルとデュアルレール磁気スイッチ採用キーボード!


 入力デバイスは、ラピッドトリガー対応のキーボードが複数登場している。


 0.01mm単位の押下調整できるカスタム性の高さで不動の人気を得ている「HM66」(2024年6月発売)のアップグレードモデルとして売り出されたのは、「HM66 Aegis」だ。基本性能はそのままに、カラーリングを黒基調とし、アルミフレームを採用して全体の重量を強化している。価格は4万円弱だ。


 土曜日から販売がスタートしたLUMINKEYの68キー英語キーボード「Magger 68 HE Performance」も、店頭で注目を集めているという。3種類のカラーバリエーションを用意し、価格はいずれも2万円弱となる。


 デモ機を展示しているパソコンSHOPアークは「手前のキートップがより低い位置にくるように設計している他、Gateronとコラボして軸ブレを抑えるデュアルレールの磁気スイッチを採用するなど、細部まで行き届いた意欲作です。コスパでみるとかなり高いと思いますよ」とプッシュしていた。


 なお、「E-ミルキーホワイト」モデルはキートップにカナの刻印もみられるが、「英語レイアウトなので、装飾として見るのが無難ですね」とのこと。


●Antecからもウッドケース――「FLUX」&「FLUX PRO」がデビュー


 PCケースでは、じわじわとブームが広がっているウッド素材のラインアップに新顔が加わった。ケース前面に木枠を採用した、AntecのE-ATXケース「FLUX」と「FLUX PRO」がそれだ。


 2モデルとも白黒のバリエーションがあり、ブラックはウォールナット、ホワイトはバーチ材を使っている。価格はFLUXのブラックが1万7000円前後で、ホワイトが1万8000円前後だ。FLUX PROのブラックが3万2000円前後で、ホワイトが3万3000円前後となる。


 両モデルは別のシャシーが使われており、仕様が大きく異なる。FLUXは330mm長までのE-ATXマザーボードに対応し、裏配線デザインもサポートしている。電源ユニットは235mm長までのATXタイプを組み込めて、前面には420mm長、上部には360mm長、リアには140mm長のラジエーターを固定可能だ。拡張カードは最長408mmまで対応し、ボディーサイズは約239(幅)×484(奥行き)×502(高さ)mmとなる。


 FLUX PROは左側面にCPUとGPUの温度モニターを組み込んでおり、電源ユニットは最長470mmのATXタイプまで組み込める上に、180mm長までなら90度回転させて固定することもできる。マザーボードは285mm長までのE-ATXサイズに対応し、拡張カードは最大455mm長まで組み込める。


 ラジエーターは前面と上部が420mmまで、PSUシュラウドには360mmまで、ボトムには240mmまで、リアには140mmまで固定可能だ。ボディーサイズは約245(幅)×530(奥行き)×545(高さ)mmとなる。


 入荷したTSUKUMO eX.は「ウッド素材の組み合わせで落ち着いた外観になりますし、いろいろバリエーションが出てきそうですね。両モデルとも、やはり目立っています」と話していた。


●DeskMini向けに欲しい人が多そう――高さ39mmのCPUクーラー登場


 CPUクーラーでは、サイズからトップフロー型の「SHURIKEN 3」が登場している。2019年12月に登場した「手裏剣2 」から全高を大幅に下げ、58mm→39mmとしたのが最大の特徴だ。92mmファンを採用する点は踏襲している。対応ソケットはLGA1700/185xとSocket AM5で、価格は4000円前後となる。


 オリオスペックは「ASRockのDeskMini向けに欲しい人が多そうですね。冷却ファンのフレームをカットしてサイドを開いた作りにしたことで、より冷えるようになったと言いますし、気になる人は結構いるんじゃないかと思います」と話していた。



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