カザフスタン・アスタナで13日まで行われた卓球のアジア選手権で、女子ダブルス初優勝を飾った大藤(おおどう)沙月(20)横井咲桜(さくら、20)組(ミキハウス)が、自らの愛称を「ダブルさっちゃん」と命名した。
15日、羽田空港に帰国。多くの報道陣たちに囲まれた2人は「こんな状況は初めて」とともに緊張した面持ちだったが、首から提げた金メダルをうれしそうに掲げた。大藤は「半年前からWTTで試合に出始めて、アジア選手権、世界選手権で金メダルを取ることを目標にやってきた。こんなに早く取れると思っていなかったけど、すごくうれしい」。横井は「私は世界選手権で金メダルを取りたい」と話し、互いを笑顔で見つめ合った。
13日の決勝では、張本美和、木原美悠組(木下グループ)との日本人対決を3−2で制し初の栄冠を手にした。ペアのストロングポイントについて大藤は「攻撃的なプレーが2人の持ち味で、そこに動けるので、ラリー戦になっても強い」と解説。横井も「細かい部分も自分たちの強み」と息ぴったりに話した。
卓球の女子ダブルスでは「はりひな」「きはみわ」などと愛称が付けられるのが通例だが、2人はまだなかった。報道陣から水を向けられると、「ダブルさっちゃんとかいいねえ」とニヤリ。横井は「ダブルスで金メダルを取ったのでシングルスでももっともっと上にいけるようにしたい」と力を込めた。中学1年生の時から切磋琢磨(せっさたくま)するダブルさっちゃんが、卓球界の台風の目になる。
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