就職先に恵まれたものの、異動でミスマッチが起こることもある。神奈川県の30代女性は、畑違いから転勤を伴う異動により「店舗での経理事務」を任されたが、自分には合わないと感じたようだ。
「数字を扱う仕事は苦手でしたが、とにかくやってみようと思い取り組みました」
というが、苦手な仕事にどう向き合ったのだろうか。(文:林加奈)
「休みの日も仕事のことを考えてしまい、心が休まらない」
女性が経理事務を「二度とやりたくない」と断言するのはこんな理由があるからだという。
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「毎日レジ、金庫のお金を合わせる仕事があるのですが、これに苦戦。1円でもズレが許されないのがこの仕事。コロナの影響で会社は残業禁止、帰社時間が決まっていました。ただでさえ業務に慣れていない中、お金が合わない日は精神的に追い詰められ、キツかったです。休みの日も仕事のことを考えてしまい、心が休まらない」
数字が苦手だという女性にとっては負担が大きかったようだ。それに残業禁止の方針が女性に追い打ちをかけた。
「半年程必死に耐え、わかったことは『この仕事は自分に合わない』ということ。定時退社がルール化されていたことも追い込まれた一因でした。せめて慣れるまでは数時間でも残業を認めてほしかったです」
と、当時の不満を吐露していた。
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